ペット信託の取り扱い始める 豊川の橋本行政書士事務所

　ペットの飼育を親族や知人、第三者に委託する契約「ペット信託」の取り扱いを「橋本行政書士事務所」（豊川市平尾町）が始めた。東三河の行政書士で本格的に取り組むのは初めてという。
　高齢でペットの世話が難しくなった際、家族、親戚、知人などと契約結び、その後の世話を委託する。頼める家族や知人がいない場合は、橋本行政書士事務所が連携する保護動物施設やボランティアを紹介する。
　契約の履行は、行政書士が信託監督人となって管理するため安心できる。どんなペットでも契約できるが、すでにペット信託が浸透しつつある都市部では、犬の利用が多いという。
　高齢でペットを飼いたい場合、ペットの寿命を考えてためらうケースがあるが、契約を使えば可能だ。飼えなくなることによるペットの遺棄や殺処分を減らせるほか、ボランティアの資金確保にもつながる。
　価格の目安は犬の場合、小型は年間30万～38万円、中型は同34万～45万円、大型は40万～55万円（税別）。餌、病院、トリミング代込み。犬の平均寿命を考慮し、余命年数から計算した金額を契約時に一括で支払う。
　所長の橋本周一さんは「ペット禁止の高齢者施設に入居する時、年齢を重ねて今後の世話が難しくなった時などに活用できる。契約書を交わすことで口約束よりも安心してペットを託せる」と話す。相談と問い合わせは橋本行政書士事務所（０９０・９８９４・０２２３）へ。
【竹下貴信】