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豊橋創造大短大部 専攻科福祉専攻が3月で閉科

スピーチする大林科長=いずれも豊橋創造大学で
スピーチする大林科長=いずれも豊橋創造大学で
あいさつする伊藤学長
あいさつする伊藤学長

同窓会「福祉の里」が発足

 保育士資格者が介護福祉士資格取得を目指す1年課程として、福祉の専門職となる卒業生を20年間にわたり輩出してきた豊橋創造大学短期大学部の専攻科福祉専攻が、今年3月をもって閉科する。閉科を前に、今年度を含む福祉専攻卒業生229人の集まる場として同窓会を設けようと12日、「専攻科福祉専攻同窓生のつどい」が開かれた。
 福祉専攻は厚生労働省の認可を経て2002年に開設、介護福祉士の資格取得者を養成してきた。県で唯一の保育士取得者対象の学科として、地域住民が望む質の高い介護を目指した教育に取り組んだ。少子化や新型コロナ禍などで入学者が減少、20年の歴史に幕を下ろすことになった。
 短期大学部の同窓会はあったが、専攻科の集まりはなく、学生からの閉科を惜しむ声や集いの機会を求める声に応え、同窓会を発足させた。同窓生は20代から50代後半までの229人。つどいには対面とオンラインに同窓生と教職員合わせて44人が参加した。福祉機関に勤める人も多く、新型コロナ感染予防で対面参加を見合わせる人も少なくなかった。
 藤ノ花学園理事長で同大・同大短期大学部の伊藤晴康学長があいさつ。開設の経緯など説明し、「20年間頑張ってきた足跡は大きい。地域の福祉関係に優秀な卒業生を送り届けることができた。専攻科は最後だが、きょうが一つの始まりの会になれば」と語った。
 幼児教育・保育科の佐野真一郎科長のあいさつに続き、福祉専攻をけん引してきた科長の大林博美教授が卒業生に向けてスピーチ。多くの資料や写真で20年のあゆみを紹介し、「十分な『福祉の種』をまいた。30年、40年先の福祉を作りあげていってほしい。これから社会が変化しても介護の心をもち、いつの時代でもいくつになっても求められる人間として、人間の生きる価値を心におき、仕事に自信と誇りをもち、自分にきちんと向き合って活躍して」などと呼びかけた。
 発足した同窓会は「福祉の里」と命名。代表の村上実奈さん(1回生)がオンラインであいさつ後、対面参加者が順にコメントした。「よりよい学生生活が送れた」「寂しい気持ちでいっぱい」「新たな門出として、多くの人と交流を深めたい」などと語り、中には閉科に涙ぐむ人もいた。
 3回生でもある村上貴子助教は「専攻が無くなるのは寂しいが、学生には学んだことを生かし、未来に向かって頑張ってほしい。今後は定期的に会合を開き、希望があれば研修も考えたい。悩みをみんなで考え解決できる場になれば」と話す。
【田中博子】

同窓会「福祉の里」が発足

 保育士資格者が介護福祉士資格取得を目指す1年課程として、福祉の専門職となる卒業生を20年間にわたり輩出してきた豊橋創造大学短期大学部の専攻科福祉専攻が、今年3月をもって閉科する。閉科を前に、今年度を含む福祉専攻卒業生229人の集まる場として同窓会を設けようと12日、「専攻科福祉専攻同窓生のつどい」が開かれた。
 福祉専攻は厚生労働省の認可を経て2002年に開設、介護福祉士の資格取得者を養成してきた。県で唯一の保育士取得者対象の学科として、地域住民が望む質の高い介護を目指した教育に取り組んだ。少子化や新型コロナ禍などで入学者が減少、20年の歴史に幕を下ろすことになった。
 短期大学部の同窓会はあったが、専攻科の集まりはなく、学生からの閉科を惜しむ声や集いの機会を求める声に応え、同窓会を発足させた。同窓生は20代から50代後半までの229人。つどいには対面とオンラインに同窓生と教職員合わせて44人が参加した。福祉機関に勤める人も多く、新型コロナ感染予防で対面参加を見合わせる人も少なくなかった。
 藤ノ花学園理事長で同大・同大短期大学部の伊藤晴康学長があいさつ。開設の経緯など説明し、「20年間頑張ってきた足跡は大きい。地域の福祉関係に優秀な卒業生を送り届けることができた。専攻科は最後だが、きょうが一つの始まりの会になれば」と語った。
 幼児教育・保育科の佐野真一郎科長のあいさつに続き、福祉専攻をけん引してきた科長の大林博美教授が卒業生に向けてスピーチ。多くの資料や写真で20年のあゆみを紹介し、「十分な『福祉の種』をまいた。30年、40年先の福祉を作りあげていってほしい。これから社会が変化しても介護の心をもち、いつの時代でもいくつになっても求められる人間として、人間の生きる価値を心におき、仕事に自信と誇りをもち、自分にきちんと向き合って活躍して」などと呼びかけた。
 発足した同窓会は「福祉の里」と命名。代表の村上実奈さん(1回生)がオンラインであいさつ後、対面参加者が順にコメントした。「よりよい学生生活が送れた」「寂しい気持ちでいっぱい」「新たな門出として、多くの人と交流を深めたい」などと語り、中には閉科に涙ぐむ人もいた。
 3回生でもある村上貴子助教は「専攻が無くなるのは寂しいが、学生には学んだことを生かし、未来に向かって頑張ってほしい。今後は定期的に会合を開き、希望があれば研修も考えたい。悩みをみんなで考え解決できる場になれば」と話す。
【田中博子】

スピーチする大林科長=いずれも豊橋創造大学で
スピーチする大林科長=いずれも豊橋創造大学で
あいさつする伊藤学長
あいさつする伊藤学長

カテゴリー:社会・経済

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