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陸自、海自と蒲郡市共同で南海トラフ地震想定の訓練

救助者を搬送する市の救急隊と海自隊員=輸送艦「しもきた」で
救助者を搬送する市の救急隊と海自隊員=輸送艦「しもきた」で
エアクッション艇で陸揚げされた陸自車両=ラグーナビーチで
エアクッション艇で陸揚げされた陸自車両=ラグーナビーチで

 陸上自衛隊第10師団(名古屋市)と海上自衛隊、蒲郡市は15日、同市浜町の蒲郡ふ頭11号岸壁と海陽町の大塚海浜緑地ラグーナビーチで南海トラフ地震を想定した初めての共同訓練を実施した。
 10師団は今年から「金鯱DRILL(きんこドリル)」と題した南海トラフ地震を想定した演習を今月中旬から3月中旬まで展開。対処能力の向上や情報収集、即時救援活動など、関係機関や自治体と連携を図っている。例年は陸自中部方面隊の訓練に参加していたが、新型コロナウイルスの影響で中止となり、今回は独自の訓練となった。
 蒲郡市は県防災会議で、災害時の拠点として選ばれている。三河湾が入り組んでいることから津波被害が少なく、道路整備されているなど立地条件が良いためだ。市は2020年に11号岸壁で海自の護衛艦「いずも」との給水訓練を実施するなど連携を深めている。
 この日は、師団司令部や輸送艦「しもきた」乗り組みの自衛隊員、市消防本部職員の計約210人が参加した。大村秀章県知事と鈴木寿明市長らが訓練を視察した。
 訓練想定で、地震発生後、陸自ヘリコプターが偵察中に救助者を見つけ「しもきた」に輸送。救急車に運び、エアクッション艇「LCAC」を使って師団の車両をラグーナビーチまで輸送するという流れを確認した。
 実践では、ヘリが「しもきた」に着艦。救助者を海自隊員が医務室まで運び、手当て後に救急車に運んだ。
 ラグーナビーチではLCACが砂浜に上陸した後、積載していたトラックなどの車両4台を陸揚げした。
 師団司令部第3部防衛班長の松田達也3佐は「国民の安心安全のために今回の訓練成果を今後につなげていきたい」と話した。鈴木市長は「訓練を重ねて連携を深めていきたい」と述べた。
【林大二朗】

 陸上自衛隊第10師団(名古屋市)と海上自衛隊、蒲郡市は15日、同市浜町の蒲郡ふ頭11号岸壁と海陽町の大塚海浜緑地ラグーナビーチで南海トラフ地震を想定した初めての共同訓練を実施した。
 10師団は今年から「金鯱DRILL(きんこドリル)」と題した南海トラフ地震を想定した演習を今月中旬から3月中旬まで展開。対処能力の向上や情報収集、即時救援活動など、関係機関や自治体と連携を図っている。例年は陸自中部方面隊の訓練に参加していたが、新型コロナウイルスの影響で中止となり、今回は独自の訓練となった。
 蒲郡市は県防災会議で、災害時の拠点として選ばれている。三河湾が入り組んでいることから津波被害が少なく、道路整備されているなど立地条件が良いためだ。市は2020年に11号岸壁で海自の護衛艦「いずも」との給水訓練を実施するなど連携を深めている。
 この日は、師団司令部や輸送艦「しもきた」乗り組みの自衛隊員、市消防本部職員の計約210人が参加した。大村秀章県知事と鈴木寿明市長らが訓練を視察した。
 訓練想定で、地震発生後、陸自ヘリコプターが偵察中に救助者を見つけ「しもきた」に輸送。救急車に運び、エアクッション艇「LCAC」を使って師団の車両をラグーナビーチまで輸送するという流れを確認した。
 実践では、ヘリが「しもきた」に着艦。救助者を海自隊員が医務室まで運び、手当て後に救急車に運んだ。
 ラグーナビーチではLCACが砂浜に上陸した後、積載していたトラックなどの車両4台を陸揚げした。
 師団司令部第3部防衛班長の松田達也3佐は「国民の安心安全のために今回の訓練成果を今後につなげていきたい」と話した。鈴木市長は「訓練を重ねて連携を深めていきたい」と述べた。
【林大二朗】

救助者を搬送する市の救急隊と海自隊員=輸送艦「しもきた」で
救助者を搬送する市の救急隊と海自隊員=輸送艦「しもきた」で
エアクッション艇で陸揚げされた陸自車両=ラグーナビーチで
エアクッション艇で陸揚げされた陸自車両=ラグーナビーチで

カテゴリー:社会・経済

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