確定申告スタート 「e―Tax」利用を

　２０２１年分の確定申告が16日、豊橋税務署など全国一斉に始まった。新型コロナウイルス禍が続く中、昨年に続き自宅で申告できる「ｅ―Ｔａｘ（電子申告）」の利用を呼び掛けるほか、会場の混雑緩和のため入場整理券方式を採用した。
　初日から大勢が訪れ、医療、ふるさと納税、住宅ローン控除などの申告をした。会場ではパソコンやスマートフォンを使って申告してもらい、次年度以降の電子申告利用を呼び掛けた。
　入場整理券の入手方法は２通り。国税庁のＬＩＮＥ公式アカウントからオンラインで事前取得できるほか、当日分は会場で配布する。１日の入場者数の上限があり、当日、会場に行っても取得できないことがある。整理券がないと入場できない。
　また電子申告の利便性が向上しており、スマホのカメラ機能で「源泉徴収票」を撮影すると、関連部分の必要事項が自動入力される。マイナンバーカードがなくても事前にＩＤとパスワードを税務署で取得すれば利用できる。
　同署管内では昨年、約12万件の申告を受け付け、うち１万５０００人が来場した。同署では感染防止対策になる電子申告の利用を呼びかける。「どうしても必要な場合は、午前は混雑しているので、午後からの来場を」と呼びかける。マイナンバーカードの申請受け付けも別会場で実施している。申告は３月15日まで。簡易な方法で４月15日まで延長できる。問い合わせは豊橋税務署（０５３２・52・６２０１）へ。
【竹下貴信】