三河三味線ユニット「風流院」10周年

　三味線をギターのように演奏して歌う音楽ユニット「風流院」が結成10周年を迎える。リーダーの風流院龍神斎さんは「コロナが明けたら全国の祭りを巡り、知らない人に三河三味線を知ってもらいたい」と語る。
　東海地方を中心に、福祉施設での出張演奏や各地の祭りに出演。三味線でオリジナル曲や童謡、歌謡曲など、さまざまなジャンルを歌う。三味線で弾き語る独自の芸風を「三河三味線」と名付け、豊橋発の新文化、新しい三味線の弾き方として推す。週１回、東小池町の文化サロン「汽水域」などで稽古する。
　メンバーは龍神斎さん、風流院美希さん、士来俊遥さんの３人。てんぐの衣装で、龍神斎さんと士来さんが三味線演奏と歌、美希さんが鼓やカスタネットなど打楽器や鍵盤ハーモニカの演奏と、フラメンコの動きを取り入れた踊りを見せる。
　龍神斎さんは豊橋出身。高校時代に士来さんとロックバンドを始め、イベントを通じて新城育ちの美希さんと出会う。他人がやらないことを、と三河三味線を考案し「風流院」を結成した。
　オリジナル曲は、戦国武士が領主の奥方に忠誠をささげる「戦国風一陣」や、地域の名物をリズムよく歌う「三河じゃんだら節」など。依頼があれば可能な限り何でも演奏する。龍神斎さんは「三味線で多彩な曲を演奏することで、演奏の敷居が下がり弾き手が増えれば」と話す。出演依頼や問い合わせは「風流院」（０５３２・74・３１６１）へ。
【岸侑輝】