豊橋商議所「環境経営賞」決まる
豊橋商工会議所は、環境配慮に優れたビジネスモデルを顕彰する「第10回環境経営賞」の最優秀賞に、トピー工業豊橋製造所(豊橋市明海町)と新来島豊橋造船(同)を選んだ。優秀賞と奨励賞の4社とともに、23日の通常議員総会で表彰式を開く。
トピー工業は、鉄筋コンクリート用棒鋼を高密度に巻き取った「TAコイル」で受賞した。
鉄筋加工場に棒状で納めていた鋼材をコイル状にした。必要な分量を加工するため端材の廃棄が約6%減った。伸ばしや曲げ、切断などの加工を専用機で自動化し、日当たり加工量は約5倍になった。高い安全性と作業性で人材不足の解消が期待できる。コイル状に段積みできるため省スペース化にもつながった。
豊橋製造所の野秋明弘製造所長は「会社創立100年の節目に環境経営の推進を掲げた。節目での受賞は意義深い」などと喜んだ。
新来島豊橋造船は、船舶燃料として重油とLNG(液化天然ガス)との併用「デュアルフューエル」を採り入れ、2020年秋に国内初の大型自動車運搬船(7000台積載)を完成させた。
エンジンに負荷がかかるときはLNG、入出港時の低負荷時は重油を使い燃料効率を高めた。プロペラや船底塗料なども改善。エネルギー効率感染条約に基づく温室効果ガス排出削減量は、2008年比で40%以上を達成した。
高山則雅社長は「先進地の欧州を追ってオールジャパンで挑んだ。さらなる脱炭素へ水素やアンモニア燃料活用にも取り組み、環境に優しい船を世に出すことが使命」と語った。
このほか「渥美フーズ」の残飯飼料によるブランド豚商品化などエコサークル活動、「根上建築」のゼロエネルギー住宅と自然素材活用を優秀賞に、「筆工房由季」の豊橋筆の端材を生かした事業と「ジェイアンドシー」の環境負荷の少ない商品の輸入促進が奨励賞に決まった。
【加藤広宣】
豊橋商工会議所は、環境配慮に優れたビジネスモデルを顕彰する「第10回環境経営賞」の最優秀賞に、トピー工業豊橋製造所(豊橋市明海町)と新来島豊橋造船(同)を選んだ。優秀賞と奨励賞の4社とともに、23日の通常議員総会で表彰式を開く。
トピー工業は、鉄筋コンクリート用棒鋼を高密度に巻き取った「TAコイル」で受賞した。
鉄筋加工場に棒状で納めていた鋼材をコイル状にした。必要な分量を加工するため端材の廃棄が約6%減った。伸ばしや曲げ、切断などの加工を専用機で自動化し、日当たり加工量は約5倍になった。高い安全性と作業性で人材不足の解消が期待できる。コイル状に段積みできるため省スペース化にもつながった。
豊橋製造所の野秋明弘製造所長は「会社創立100年の節目に環境経営の推進を掲げた。節目での受賞は意義深い」などと喜んだ。
新来島豊橋造船は、船舶燃料として重油とLNG(液化天然ガス)との併用「デュアルフューエル」を採り入れ、2020年秋に国内初の大型自動車運搬船(7000台積載)を完成させた。
エンジンに負荷がかかるときはLNG、入出港時の低負荷時は重油を使い燃料効率を高めた。プロペラや船底塗料なども改善。エネルギー効率感染条約に基づく温室効果ガス排出削減量は、2008年比で40%以上を達成した。
高山則雅社長は「先進地の欧州を追ってオールジャパンで挑んだ。さらなる脱炭素へ水素やアンモニア燃料活用にも取り組み、環境に優しい船を世に出すことが使命」と語った。
このほか「渥美フーズ」の残飯飼料によるブランド豚商品化などエコサークル活動、「根上建築」のゼロエネルギー住宅と自然素材活用を優秀賞に、「筆工房由季」の豊橋筆の端材を生かした事業と「ジェイアンドシー」の環境負荷の少ない商品の輸入促進が奨励賞に決まった。
【加藤広宣】