田原で伊良湖温泉交流サミット

　４月１日の伊良湖温泉配湯開始を前にプレイベント「伊良湖温泉交流サミット～祝！温泉湧出　沸き上がれ渥美半島！」が26日、田原市古田町の渥美文化会館で開催された。約２００人が参加し、温泉の配湯開始を祝った。
　旧伊良湖岬中学校の太鼓ボランティアサークルが前身の「わかたか太鼓岬クラブ」の演奏で始まった。山下政良市長は、市内にある農水産物やツーリズムなどさまざまな観光資源に触れ「これからも元気な渥美半島をつくっていきたい」としてあいさつした。松井圭介副知事は、田原市の魅力が高まることで県にとっても重要な役割を果たすと述べた。根本幸典衆院議員と山本浩史県議も配湯開始を祝った。
　基調講演は、温泉ビューティー研究家でトラベルジャーナリストの石井宏子さんが「温泉と地域の魅力を活かす渥美半島の可能性」と題して話した。温泉は血行促進とリラックスを促すことで美と健康に良いとして「時間に余裕があれば、到着後、夕食前、寝る前など、少しずつ時間を分けて入りましょう」と紹介し、入浴中にじんわり汗が出てきたら上がって休憩する方法を勧めた。
　温泉を利用したツーリズムとして、ドイツの自然療法を紹介し、田原市には海も山もあるとして「温泉と組み合わせ、渥美半島ならではのウェルネスツーリズムを考えてほしい」と結んだ。
　温泉ビジネスプランコンテストの受賞者表彰式では最優秀賞の「トレーラーによる移動式伊良湖温泉」を提案した小川政行さんから解説があった。杏林大学の小堀貴亮教授をコーディネーターとするパネルディスカッションも開かれた。
　会場には伊良湖温泉の手湯体験ブースがあり、来場者は湯の匂いなどを楽しんだ。
【岸侑輝】