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県が「ヤングケアラー」調査 小学5年は6人に1人

県が「ヤングケアラー」調査 小学5年は6人に1人

勉強しながら家族の介護などをしている「ヤングケアラー」と呼ばれる子どもたちの県内の実態調査結果がまとまった。「自分が世話をしている家族がいる」と答えた小学校5年生は6人に1人にのぼることが明らかになった。県は調査を元に、対策を急ぐ方針。
 県は昨年11月から県内公立学校に通う小学5年生、中学2年生、高校2年生の約2割を対象に実態調査を実施。計約3万人から回答を得た。回答率は77・6~85・9%。
 「自分が世話をしている家族がいる」と回答したのは小学生が16・7%、中学生は11・33%、高校生が7・1%だった。小学生に関しては県の独自調査。中学生は県が11・3%、国の調査が5・7%。高校生は県が7・1%、国が4・1%と、いずれも全国調査より高くなった。
 世話を必要とする対象家族は、3学年とも「きょうだい」が最も多く、45・1~46・2%。次いで母親(29・3~43・2%)となっている(複数回答)。家族の状況は3学年とも「幼い」が最も多く14・3~24・1%。次いで「高齢(65歳以上)」(10・2~14・8%)、「身体障がい」(・8~6・5%)の順だった(複数回答)。
 世話の内容は「家事(食事の準備や掃除)」が最も多く45・2~49・2%だった。次いで「見守り」「外出の付き合い(買い物など)」と続いた。以下は小学生が「お金の管理」(20・1%)▽「感情面のサポート」(18・6%)-と続く。中学生は「感情面のサポート」(24・9%)▽「身体的な介護(入浴など)」(13・0%)▽「きょうだいの世話や送迎など」(10・4%)-の順。高校生は「感情面のサポート」(24・3%)▽「きょうだいの世話や送迎など」(11・1%)▽「身体的な介護(入浴など)」(8・2%)-と続いた。
 ヤングケアラーと思われる子どもがいる県内の中学、高校のうち、約半数が、そうした子どもたちが「家族の通訳をしている」と回答した(中学44・6%、高校50・0%)。外国人市民の多い県の特徴とみられる。
 大村秀章知事は「市町村と課題を共有し、福祉サービスにつなげることや地域での生活支援など、できることから支援体制を組みたい」と述べた。
【山田一晶】

勉強しながら家族の介護などをしている「ヤングケアラー」と呼ばれる子どもたちの県内の実態調査結果がまとまった。「自分が世話をしている家族がいる」と答えた小学校5年生は6人に1人にのぼることが明らかになった。県は調査を元に、対策を急ぐ方針。
 県は昨年11月から県内公立学校に通う小学5年生、中学2年生、高校2年生の約2割を対象に実態調査を実施。計約3万人から回答を得た。回答率は77・6~85・9%。
 「自分が世話をしている家族がいる」と回答したのは小学生が16・7%、中学生は11・33%、高校生が7・1%だった。小学生に関しては県の独自調査。中学生は県が11・3%、国の調査が5・7%。高校生は県が7・1%、国が4・1%と、いずれも全国調査より高くなった。
 世話を必要とする対象家族は、3学年とも「きょうだい」が最も多く、45・1~46・2%。次いで母親(29・3~43・2%)となっている(複数回答)。家族の状況は3学年とも「幼い」が最も多く14・3~24・1%。次いで「高齢(65歳以上)」(10・2~14・8%)、「身体障がい」(・8~6・5%)の順だった(複数回答)。
 世話の内容は「家事(食事の準備や掃除)」が最も多く45・2~49・2%だった。次いで「見守り」「外出の付き合い(買い物など)」と続いた。以下は小学生が「お金の管理」(20・1%)▽「感情面のサポート」(18・6%)-と続く。中学生は「感情面のサポート」(24・9%)▽「身体的な介護(入浴など)」(13・0%)▽「きょうだいの世話や送迎など」(10・4%)-の順。高校生は「感情面のサポート」(24・3%)▽「きょうだいの世話や送迎など」(11・1%)▽「身体的な介護(入浴など)」(8・2%)-と続いた。
 ヤングケアラーと思われる子どもがいる県内の中学、高校のうち、約半数が、そうした子どもたちが「家族の通訳をしている」と回答した(中学44・6%、高校50・0%)。外国人市民の多い県の特徴とみられる。
 大村秀章知事は「市町村と課題を共有し、福祉サービスにつなげることや地域での生活支援など、できることから支援体制を組みたい」と述べた。
【山田一晶】

県が「ヤングケアラー」調査 小学5年は6人に1人

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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