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SDGs対応の商品開発強化 豊川のトヨコン

二つの部材を合わせるだけの「ワッフルパッド」。強度や保管性にも優れる=トヨコン小坂井事業所で
二つの部材を合わせるだけの「ワッフルパッド」。強度や保管性にも優れる=トヨコン小坂井事業所で

 梱包材企画販売のトヨコン(豊川市川花町)は、SDGs(持続可能な開発目標)に沿った商品開発を強化する。再利用率が高いダンボール梱包材「ワッフルパッド」を新開発。環境規制の厳しい欧州に販路を持つ大手IT機器メーカーの支持も高い。1日施行の「プラスチック資源循環促進法」で使用量の報告義務も生じ、素材選びに悩むメーカーへ販路を広げたい考えだ。
 ほぼ100%リサイクルで、材料も古紙を使うダンボール梱包材は環境性に優れる一方、物流現場での複雑な組立作業や製品の耐荷重性などが課題だった。
 ワッフルパッドはプレス機で成型するため組立不要。作業員の熟練度で異なる組立時の品質を平準化できる。外側の箱材に、製品の形に合わせて設計した間仕切りなどがある内装材を組み合わせるだけだ。
 耐荷重性は果物などの食品用梱包材をヒントにした。現在は最大で100㌔の重さに耐えられるという。プラスチック材に比べて重ねてもかさばらず保管しやすい。
 欧州に販路を持つ大手IT機器メーカーでは主力製品の大半をワッフルパッドなどのダンボール製品に切り替えた。関東地方の企業からも問い合わせが急増し、試作品提案や試験評価などが進んでいる。
 また梱包材に納める製品の包装資材も、ビニールなど石油製品からの脱却を図る。特殊紙材メーカーと組み、紙素材の使用方法を模索。「脱プラスチック」の新たな提案につなげたいという。
 開発には企画設計や販売など商社の強みを生かしたという。山口義正第2営業部長は「ダンボール製品がすべてではないが、幅広い素材から最適なものを選べる強みがある。量産のために材料を特化する梱包材メーカーとすみ分けもできる」と語る。
 今後は医療機器などの精密部品などにも広げたい考えだという。さらに社が掲げる「SDGs宣言」で、2030年までに販売品の30%をSDGs対応に改める。環境負荷低減なども目標の一つという。
【加藤広宣】

 梱包材企画販売のトヨコン(豊川市川花町)は、SDGs(持続可能な開発目標)に沿った商品開発を強化する。再利用率が高いダンボール梱包材「ワッフルパッド」を新開発。環境規制の厳しい欧州に販路を持つ大手IT機器メーカーの支持も高い。1日施行の「プラスチック資源循環促進法」で使用量の報告義務も生じ、素材選びに悩むメーカーへ販路を広げたい考えだ。
 ほぼ100%リサイクルで、材料も古紙を使うダンボール梱包材は環境性に優れる一方、物流現場での複雑な組立作業や製品の耐荷重性などが課題だった。
 ワッフルパッドはプレス機で成型するため組立不要。作業員の熟練度で異なる組立時の品質を平準化できる。外側の箱材に、製品の形に合わせて設計した間仕切りなどがある内装材を組み合わせるだけだ。
 耐荷重性は果物などの食品用梱包材をヒントにした。現在は最大で100㌔の重さに耐えられるという。プラスチック材に比べて重ねてもかさばらず保管しやすい。
 欧州に販路を持つ大手IT機器メーカーでは主力製品の大半をワッフルパッドなどのダンボール製品に切り替えた。関東地方の企業からも問い合わせが急増し、試作品提案や試験評価などが進んでいる。
 また梱包材に納める製品の包装資材も、ビニールなど石油製品からの脱却を図る。特殊紙材メーカーと組み、紙素材の使用方法を模索。「脱プラスチック」の新たな提案につなげたいという。
 開発には企画設計や販売など商社の強みを生かしたという。山口義正第2営業部長は「ダンボール製品がすべてではないが、幅広い素材から最適なものを選べる強みがある。量産のために材料を特化する梱包材メーカーとすみ分けもできる」と語る。
 今後は医療機器などの精密部品などにも広げたい考えだという。さらに社が掲げる「SDGs宣言」で、2030年までに販売品の30%をSDGs対応に改める。環境負荷低減なども目標の一つという。
【加藤広宣】

二つの部材を合わせるだけの「ワッフルパッド」。強度や保管性にも優れる=トヨコン小坂井事業所で
二つの部材を合わせるだけの「ワッフルパッド」。強度や保管性にも優れる=トヨコン小坂井事業所で

カテゴリー:社会・経済

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