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新城・作手の「古宮城址」 続日本100名城に選出

何重にも設けられた土塁を指す原田さん=新城市清岳の古宮城址で
何重にも設けられた土塁を指す原田さん=新城市清岳の古宮城址で

 新城市作手清岳にある戦国時代の山城「古宮城址」が、日本城郭協会制定の「続日本100名城」に選ばれた。地元の歴史愛好家らは440年以上前の姿をとどめていることなどから歴史的価値を説くほか、将来的には散策路の整備も考えている。14日の「作手古城まつり」では現地説明会を開く。
 古宮城址は1571(元亀2)年、奥平氏の監視のために、武田信玄の重臣・馬場美濃守信房が武田軍の最前線基地として築かれたとされる。丘陵の上に横堀と竪(たて)堀、複雑に組み合わせた縄張りは東西250㍍、南北150㍍の小規模ながら巧妙な構造となっている。
 元教諭で現在、作手山城案内人を務める原田純一さん(68)は「当時の雰囲気を現在でも感じ取ることができる貴重なものばかり。外部から攻め込まれまいと知恵を絞った構造なども随所に垣間見られる」と説明する。
 敷地は地権者がおり、これまで開発行為がなかった。植物が生い茂る状態だったため、2012年に原田さんらが地主らの許可を得て下草刈りや倒木した木の除去を行ってきた。
 散策路はないため、今後は整備も検討される。原田さんは「地権者の民家にも接しているため散策ルートも設けるなど、見物に来た人にきちんと見てもらうための体制も考えていきたい」と話している。
 14日には地元の亀山城址で「第39回作手古城まつり」(同実行委主催)が開かれ、午後1時から両城址をめぐるガイドツアーが行われる。問い合わせは新城市観光協会(0536・32・0022)へ。
(安藤聡)

 新城市作手清岳にある戦国時代の山城「古宮城址」が、日本城郭協会制定の「続日本100名城」に選ばれた。地元の歴史愛好家らは440年以上前の姿をとどめていることなどから歴史的価値を説くほか、将来的には散策路の整備も考えている。14日の「作手古城まつり」では現地説明会を開く。
 古宮城址は1571(元亀2)年、奥平氏の監視のために、武田信玄の重臣・馬場美濃守信房が武田軍の最前線基地として築かれたとされる。丘陵の上に横堀と竪(たて)堀、複雑に組み合わせた縄張りは東西250㍍、南北150㍍の小規模ながら巧妙な構造となっている。
 元教諭で現在、作手山城案内人を務める原田純一さん(68)は「当時の雰囲気を現在でも感じ取ることができる貴重なものばかり。外部から攻め込まれまいと知恵を絞った構造なども随所に垣間見られる」と説明する。
 敷地は地権者がおり、これまで開発行為がなかった。植物が生い茂る状態だったため、2012年に原田さんらが地主らの許可を得て下草刈りや倒木した木の除去を行ってきた。
 散策路はないため、今後は整備も検討される。原田さんは「地権者の民家にも接しているため散策ルートも設けるなど、見物に来た人にきちんと見てもらうための体制も考えていきたい」と話している。
 14日には地元の亀山城址で「第39回作手古城まつり」(同実行委主催)が開かれ、午後1時から両城址をめぐるガイドツアーが行われる。問い合わせは新城市観光協会(0536・32・0022)へ。
(安藤聡)

何重にも設けられた土塁を指す原田さん=新城市清岳の古宮城址で
何重にも設けられた土塁を指す原田さん=新城市清岳の古宮城址で

カテゴリー:社会・経済

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