豊橋市自然史博物館 16日から「ポケモン化石博物館」

　豊橋市自然史博物館で15日、全国巡回中の特別企画展「ポケモン化石博物館」（11月６日まで）の開会式があり、16日からの一般公開を前に関係者らに展示品が披露された。人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターと原型の古生物の化石などと比較観察できる。開催記念のマンホールのふた「ポケふた」も披露され、設置まで館内で展示する。
　昨年７月に始まった北海道三笠市博物館を皮切りに、豊橋市は４番目の開催地となる。浅井由崇市長や制作会社、地元の市立二川、二川南の両小学校の児童らによる開会式の後、展示会場を見学した。
　ゲームの設定では「カセキ」から復元するキャラクター「カセキポケモン」の想像模型24点をはじめ、モデルとなった古生物の化石を含む計１９４点が並ぶ。
　豊橋展では、ツンドラポケモン「アマルス」が進化した「アマルルガ」の全身骨格想像模型を初めて展示。原型の古生物「アマルガサウルス」の全身骨格標本とを通路で隔てて並べ、空間を生かして両者を比較できる。
　一田昌宏学芸員は「背骨の二つの突起などが似ている。科学の基礎となる観察と比較をポケモンと古生物で体感してほしい」などと見どころを紹介した。
　二川南小の男児（12）は「骨格だけでこのポケモンと分かるぐらい出来がいい。夏休みにまた来たい」と喜んだ。
　入場料は高校生以上１０００円、小中学生４００円。前売り券（日付指定）もある。別途、豊橋総合動植物公園の入園料（大人６００円、小中学生１００円）が必要。
【加藤広宣】