文字の大きさ

オーエスジーが障害者雇用促進へ特例子会社設立

特定子会社の認定通知書を持つ田中社長㊧=ハローワーク豊川で
特定子会社の認定通知書を持つ田中社長㊧=ハローワーク豊川で
オーエスジーの工場で働く障害者(提供)
オーエスジーの工場で働く障害者(提供)

 精密切削工具大手「オーエスジー」(豊川市本野ケ原3)は、特例子会社「オーエスジーアクティブ」を設立した。障害者雇用を促進し、環境や社会へ配慮した持続的な発展を目指す「ESG経営」を推進する。
 同社では現在、アクティブを含め47人の障害者が働いており、民間企業の法定雇用率2・3%を上回る2・6%を達成している。一方で、障害者でも就業規則を守る必要があり、就業時間や勤務日数の壁で雇用できないケースがあった。
 特例子会社では、親会社と異なる就業規則の設定が可能になり、弾力的な雇用管理ができる。例えば、1日8時間勤務するのが難しくても、4時間ならできる人なら受け入れられる。また特例子会社に雇用された社員は、親会社に雇用されているとみなすことができ、法定雇用率の達成に寄与する。
 同社では、主に補助的な業務を障害者が担う。例えば金属の機械加工で出た金属くずを掃除する▽製品を運搬する▽床面の掃除をする-などだ。一人ひとりの性格や能力を見極め、続けられる仕事を見つけて配属先を決める。
 スタッフは4人で、本社内に事務所を置く。就労支援施設、ハローワーク、行政と連携し、障害者雇用を推進する。ハローワーク豊川は13日、特例子会社の認定通知書を交付した。
 田中秀典社長は「雇用を増やすために一番必要なことは、一般社員の障害者への理解。単純作業だけでなく、幅広い業務ができることを伝えたい」と力を込める。さらに「ノウハウを多くの企業の皆さんに知ってもらえるよう、積極的に工場見学を開き、東三河全体の障害者雇用を増やすために尽くしたい」と話す。
 東三河では、デンソー太陽(蒲郡市)、日東電工ひまわり(豊橋市)に次ぐ3例目。ハローワーク豊川によると、障害者雇用率は、全国平均は2・20%、県は2・14%、豊川・蒲郡地区は1・90%。県内でもこの地方は低い水準にあることから、ハローワークの田中清仁所長は「取り組みに期待しています」と話す。
【竹下貴信】

 精密切削工具大手「オーエスジー」(豊川市本野ケ原3)は、特例子会社「オーエスジーアクティブ」を設立した。障害者雇用を促進し、環境や社会へ配慮した持続的な発展を目指す「ESG経営」を推進する。
 同社では現在、アクティブを含め47人の障害者が働いており、民間企業の法定雇用率2・3%を上回る2・6%を達成している。一方で、障害者でも就業規則を守る必要があり、就業時間や勤務日数の壁で雇用できないケースがあった。
 特例子会社では、親会社と異なる就業規則の設定が可能になり、弾力的な雇用管理ができる。例えば、1日8時間勤務するのが難しくても、4時間ならできる人なら受け入れられる。また特例子会社に雇用された社員は、親会社に雇用されているとみなすことができ、法定雇用率の達成に寄与する。
 同社では、主に補助的な業務を障害者が担う。例えば金属の機械加工で出た金属くずを掃除する▽製品を運搬する▽床面の掃除をする-などだ。一人ひとりの性格や能力を見極め、続けられる仕事を見つけて配属先を決める。
 スタッフは4人で、本社内に事務所を置く。就労支援施設、ハローワーク、行政と連携し、障害者雇用を推進する。ハローワーク豊川は13日、特例子会社の認定通知書を交付した。
 田中秀典社長は「雇用を増やすために一番必要なことは、一般社員の障害者への理解。単純作業だけでなく、幅広い業務ができることを伝えたい」と力を込める。さらに「ノウハウを多くの企業の皆さんに知ってもらえるよう、積極的に工場見学を開き、東三河全体の障害者雇用を増やすために尽くしたい」と話す。
 東三河では、デンソー太陽(蒲郡市)、日東電工ひまわり(豊橋市)に次ぐ3例目。ハローワーク豊川によると、障害者雇用率は、全国平均は2・20%、県は2・14%、豊川・蒲郡地区は1・90%。県内でもこの地方は低い水準にあることから、ハローワークの田中清仁所長は「取り組みに期待しています」と話す。
【竹下貴信】

特定子会社の認定通知書を持つ田中社長㊧=ハローワーク豊川で
特定子会社の認定通知書を持つ田中社長㊧=ハローワーク豊川で
オーエスジーの工場で働く障害者(提供)
オーエスジーの工場で働く障害者(提供)

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR