田原・蔵王山楽ちん会が「蔵王の風」を発足

　田原市の蔵王山を愛する人でつくる「蔵王山楽ちん会」は、年度末総会と「蔵王の風」設立総会を田原市田原町の崋山会館で開いた。
　会は２０１６年設立の「蔵王山楽学会」から22年に改名。会員ら約50人は毎月第３土曜に蔵王山麓の「権現の森」に集合、山頂の展望台を目指して登る。ハイキングコースは片道１時間未満で手軽に楽しめることから、地域の人をはじめ人気がある。
　総会で、市の魅力が体験できる観光プログラム「たはら巡り～な」への参加、登山体験を提供する「蔵王の風」の設立を発表した。会の代表の近藤淳彦さんは「新しい風を吹かせ、蔵王山の魅力を伝えたい」と話した。市博物館と協力し、地理や歴史を学べる「蔵王検定」も作っているという。
　総会の後の懇親会では会の歴史や蔵王山で開かれたイベントを振り返るビデオが上映された。自民党の根本幸典衆院議員からの応援メッセージが披露された。
　蔵王の風は会員を募集している。毎月の登山会と、「たはら巡り～な」でのツアーガイドを担う。会費は無料。近藤代表は「地域の宝物である蔵王山を愛し、広く伝えることで末永く守っていきたい」と語った。
　問い合わせは近藤代表（０９０・３５８２・１７９０）へ。
【岸侑輝】