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武州ガスの養殖ウナギ、豊橋「あつみ」が加工

真空パックされる武州ガスの養殖ウナギ=あつみ本社で
真空パックされる武州ガスの養殖ウナギ=あつみ本社で
武州ガスが手掛けるウナギの養殖施設(提供)
武州ガスが手掛けるウナギの養殖施設(提供)

 豊橋市の水産加工品会社「あつみ」は6日、養鰻事業に新規参入した「武州ガス」(埼玉県川越市)のウナギの加工を始めた。水質管理された養殖池で育ち、肉質や皮の柔らかさが特徴。将来は武州ガスが出店計画するウナギ料理店でも調理法などを助言する。
 武州ガスは多角化戦略で2021年にウナギ養殖に乗り出し、昨年8月にスタート。環境機器会社と連携して独自のろ過システムで地下水を循環させる「閉鎖循環型」の養殖方式を採用する。年間6万5000匹を飼育できる。ウナギは身がふっくらして皮も柔らかいという。
 あつみがウナギの加工を担うことで武州ガスと業務提携を交わした。武州ガスが全国の専門事業者に打診した結果、技術的にも優れたあつみとの提携が決まった。
 この日は、東松山市内の養殖施設から初出荷された2000匹が加工工場に届き、冷凍かば焼きに加工された。商品は9月頃からネット通販サイトで発売開始。武州ガスはガス供給エリアへの料理店も計画し、あつみは焼き方など調理技術の助言で協力するという。
 ウナギ養殖は国が稚魚供給量を規制し、新規参入は事実上不可能とされる。武州ガスは免許事業者から譲渡され参入できた。ガス会社が挑む養殖事業として注目を集めている。商品は「武州うなぎ」のブランドで商標登録も申請中。
 あつみの久保田隆之社長は「参入障壁を乗り越えて事業革新を目指す姿勢に打たれた。焼きの技術は職人でも難しく、料理店を出す際はノウハウを伝えたい」と話す。
 武州ガスの大河原宏真さんは「埼玉はウナギを食べる文化は盛んだが養鰻業者はない。武州ブランドを広め、地産地消にもつなげたい」と意気込んだ。
【加藤広宣】

 豊橋市の水産加工品会社「あつみ」は6日、養鰻事業に新規参入した「武州ガス」(埼玉県川越市)のウナギの加工を始めた。水質管理された養殖池で育ち、肉質や皮の柔らかさが特徴。将来は武州ガスが出店計画するウナギ料理店でも調理法などを助言する。
 武州ガスは多角化戦略で2021年にウナギ養殖に乗り出し、昨年8月にスタート。環境機器会社と連携して独自のろ過システムで地下水を循環させる「閉鎖循環型」の養殖方式を採用する。年間6万5000匹を飼育できる。ウナギは身がふっくらして皮も柔らかいという。
 あつみがウナギの加工を担うことで武州ガスと業務提携を交わした。武州ガスが全国の専門事業者に打診した結果、技術的にも優れたあつみとの提携が決まった。
 この日は、東松山市内の養殖施設から初出荷された2000匹が加工工場に届き、冷凍かば焼きに加工された。商品は9月頃からネット通販サイトで発売開始。武州ガスはガス供給エリアへの料理店も計画し、あつみは焼き方など調理技術の助言で協力するという。
 ウナギ養殖は国が稚魚供給量を規制し、新規参入は事実上不可能とされる。武州ガスは免許事業者から譲渡され参入できた。ガス会社が挑む養殖事業として注目を集めている。商品は「武州うなぎ」のブランドで商標登録も申請中。
 あつみの久保田隆之社長は「参入障壁を乗り越えて事業革新を目指す姿勢に打たれた。焼きの技術は職人でも難しく、料理店を出す際はノウハウを伝えたい」と話す。
 武州ガスの大河原宏真さんは「埼玉はウナギを食べる文化は盛んだが養鰻業者はない。武州ブランドを広め、地産地消にもつなげたい」と意気込んだ。
【加藤広宣】

真空パックされる武州ガスの養殖ウナギ=あつみ本社で
真空パックされる武州ガスの養殖ウナギ=あつみ本社で
武州ガスが手掛けるウナギの養殖施設(提供)
武州ガスが手掛けるウナギの養殖施設(提供)

カテゴリー:社会・経済

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