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豊鉄バス「田口新城線」 乗客数減で補助金ピンチ

田口新城線のバス=設楽町田口で
田口新城線のバス=設楽町田口で

28日、軽トラ市会場で利用促進イベント

 新城市と設楽町を結ぶ豊鉄バス「田口新城線」の乗客数が、国の補助金を受けられる水準のギリギリまで落ち込んでいる。補助金が打ち切られれば、路線バスの存続危機となるほか、接続するコミュニティーバスの運行にも影響が出る。沿線市町は28日に市内の軽トラ市会場で利用促進イベントを開く。
 田口新城線は新城市民病院と設楽町の田口を結ぶ。本長篠-三河田口を走り1968年に廃止された豊橋鉄道田口線の代替路線として運行が始まった。その後に市民病院へ乗り入れた。現在は平日1日9往復しており、主に県立新城有教館高校、田口高校、市立鳳来中学の生徒が通学で利用している。沿線のバス停で、コミュニティーバスとの乗り継ぎができる。
 運賃収入や路線距離などに基づき出される基準値が1日あたり15を2年連続で下回ると補助金は出なくなる。2022年度(21年10月~22年9月)の数値は12・4と、これを下回った。それ以前はなんとか15を超えていた。
 路線運行に関わる費用は22年度は7252万円だった。運賃収入は1565万円で、補助額は国が997万円、県が607万円、新城市が2624万円、設楽町が803万円。
 また路線バスに接続するコミュニティーバスにも補助金が出ている。新城市と設楽町では各4路線が対象となる。下江洋行市長は「田口新城線がなくなれば市民生活に影響が大きい」と述べ、存続させる決意を示した。
 こうした状況から新城市と設楽町は「しんしろ軽トラ市」の会場で公共バス利用促進イベントを開く。28日午前10時半から「どうする田口新城線」と題して座談会がある。下江市長、設楽町の土屋浩町長、県新城設楽振興事務所の大野知浩所長、豊鉄バスの小笠原敏彦社長が意見交換する。
 午前9時~正午は亀姫通りに路線バスとコミュニティーバスの各車両を展示して子どもを対象にした運転手なりきり記念撮影、バスの乗り方教室を開く。
【安藤聡】

28日、軽トラ市会場で利用促進イベント

 新城市と設楽町を結ぶ豊鉄バス「田口新城線」の乗客数が、国の補助金を受けられる水準のギリギリまで落ち込んでいる。補助金が打ち切られれば、路線バスの存続危機となるほか、接続するコミュニティーバスの運行にも影響が出る。沿線市町は28日に市内の軽トラ市会場で利用促進イベントを開く。
 田口新城線は新城市民病院と設楽町の田口を結ぶ。本長篠-三河田口を走り1968年に廃止された豊橋鉄道田口線の代替路線として運行が始まった。その後に市民病院へ乗り入れた。現在は平日1日9往復しており、主に県立新城有教館高校、田口高校、市立鳳来中学の生徒が通学で利用している。沿線のバス停で、コミュニティーバスとの乗り継ぎができる。
 運賃収入や路線距離などに基づき出される基準値が1日あたり15を2年連続で下回ると補助金は出なくなる。2022年度(21年10月~22年9月)の数値は12・4と、これを下回った。それ以前はなんとか15を超えていた。
 路線運行に関わる費用は22年度は7252万円だった。運賃収入は1565万円で、補助額は国が997万円、県が607万円、新城市が2624万円、設楽町が803万円。
 また路線バスに接続するコミュニティーバスにも補助金が出ている。新城市と設楽町では各4路線が対象となる。下江洋行市長は「田口新城線がなくなれば市民生活に影響が大きい」と述べ、存続させる決意を示した。
 こうした状況から新城市と設楽町は「しんしろ軽トラ市」の会場で公共バス利用促進イベントを開く。28日午前10時半から「どうする田口新城線」と題して座談会がある。下江市長、設楽町の土屋浩町長、県新城設楽振興事務所の大野知浩所長、豊鉄バスの小笠原敏彦社長が意見交換する。
 午前9時~正午は亀姫通りに路線バスとコミュニティーバスの各車両を展示して子どもを対象にした運転手なりきり記念撮影、バスの乗り方教室を開く。
【安藤聡】

田口新城線のバス=設楽町田口で
田口新城線のバス=設楽町田口で

カテゴリー:社会・経済

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