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被災農家の現状も伝えた「オープンファーム」

生き残った畑も一部は幹が倒れるなどの被害に遭った「あおば農園」=豊川市豊津町で
生き残った畑も一部は幹が倒れるなどの被害に遭った「あおば農園」=豊川市豊津町で
多くの農園が可能な限り来園者を受け入れた=田原市中山町で(提供)
多くの農園が可能な限り来園者を受け入れた=田原市中山町で(提供)

 消費者が地元農園で生産者と触れ合う「オープンファーム」(実行委員会主催)が4日、東三河の各地で開かれた。2日の大雨で多くの農園が浸水や風害などの被害に遭う中、可能な限り消費者を受け入れたところもあった。多くの畑が被災した「あおば農園」(豊川市一宮町)の酒井美代子さんも「リスクと背中合わせの農業の実情も伝わったのでは」と話す。

 実行委員会によると大雨災害で、参加55農園のうち22農園が浸水や土砂崩れ、翌日以降の強風被害などに遭った。被害が著しく中止を決めた2農園と延期した3農園を除き、大半の農園が開催にこぎ着けた。
 消費者の一部も被災したため当日は予約キャンセルもあったが、午後から飛び入り参加の希望者も現れたという。
 あおば農園でもスイートコーン畑約2㌶が浸水被害を受けた。オープンファームのため事前に用意した10㌃の畑がかろうじて難を逃れたが、幹が倒れるなど一部は栽培不能となった。
 「近くでさらにひどい被害に遭った農園もあった。直前まで中止するか悩んだが、この現実も知ってもらおうと開催に踏み切った」という。
 当日は約20人が農園で収穫などを体験した。
 実行委に寄せられたアンケートでも、多くの消費者から「こんな状態でも快く受け入れてくれてありがたかった」「畑が被災した状態を見て鳥肌が立つ思いだった」などの感想が寄せられた。
 実行委の鳥元優子さんは「被災しても消費者の受け入れに応じる姿に農園の皆さんの強さを感じた。通常のイベントでは見えない農業の一面が伝われば」と話す。
 酒井さんは「何度も災害に遭いながら、常に自然と向き合う姿勢を知ってもらう貴重な機会になったのでは。次はきれいな畑で迎えたい」と気を奮い立たせた。
【加藤広宣】

 消費者が地元農園で生産者と触れ合う「オープンファーム」(実行委員会主催)が4日、東三河の各地で開かれた。2日の大雨で多くの農園が浸水や風害などの被害に遭う中、可能な限り消費者を受け入れたところもあった。多くの畑が被災した「あおば農園」(豊川市一宮町)の酒井美代子さんも「リスクと背中合わせの農業の実情も伝わったのでは」と話す。

 実行委員会によると大雨災害で、参加55農園のうち22農園が浸水や土砂崩れ、翌日以降の強風被害などに遭った。被害が著しく中止を決めた2農園と延期した3農園を除き、大半の農園が開催にこぎ着けた。
 消費者の一部も被災したため当日は予約キャンセルもあったが、午後から飛び入り参加の希望者も現れたという。
 あおば農園でもスイートコーン畑約2㌶が浸水被害を受けた。オープンファームのため事前に用意した10㌃の畑がかろうじて難を逃れたが、幹が倒れるなど一部は栽培不能となった。
 「近くでさらにひどい被害に遭った農園もあった。直前まで中止するか悩んだが、この現実も知ってもらおうと開催に踏み切った」という。
 当日は約20人が農園で収穫などを体験した。
 実行委に寄せられたアンケートでも、多くの消費者から「こんな状態でも快く受け入れてくれてありがたかった」「畑が被災した状態を見て鳥肌が立つ思いだった」などの感想が寄せられた。
 実行委の鳥元優子さんは「被災しても消費者の受け入れに応じる姿に農園の皆さんの強さを感じた。通常のイベントでは見えない農業の一面が伝われば」と話す。
 酒井さんは「何度も災害に遭いながら、常に自然と向き合う姿勢を知ってもらう貴重な機会になったのでは。次はきれいな畑で迎えたい」と気を奮い立たせた。
【加藤広宣】

生き残った畑も一部は幹が倒れるなどの被害に遭った「あおば農園」=豊川市豊津町で
生き残った畑も一部は幹が倒れるなどの被害に遭った「あおば農園」=豊川市豊津町で
多くの農園が可能な限り来園者を受け入れた=田原市中山町で(提供)
多くの農園が可能な限り来園者を受け入れた=田原市中山町で(提供)

カテゴリー:社会・経済

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