文字の大きさ

丸山薫賞に井川さんの詩集「夢去りぬ」

著者の井川博年さん
著者の井川博年さん
詩集「夢去りぬ」(豊橋市提供)
詩集「夢去りぬ」(豊橋市提供)

 豊橋市は12日、優れた現代詩集に贈る「第24回丸山薫賞」(市主催)に東京都の井川博年さん(76)の詩集「夢去りぬ」(思潮社)が決まったと発表した。贈呈式は10月20日、ホテルアソシア豊橋で開かれる。
 今回は全国から188冊(前回227冊)の推薦・応募があり、詩人ら5人が選考した。
 選考委員で詩人の菊田守さんは、選考理由を「長い詩歴をもつ井川さんの生きた人生をさりげなく書いているように見えるが、詩の魅力をたっぷりと詩集の中に盛り込んでいる」としている。
 井川さんは30代から建築設備設計事務所を経営。22歳で詩集を刊行して、以後、7冊出した。「そして、船は行く」で第2回山本健吉文学賞、「幸福」では第44回藤村記念歴程賞などを受けた。
 「夢去りぬ」(123㌻)では、古い手法で昭和・平成の時代風俗を書き切った。
 受賞について「丸山薫先生を含めた多くの詩人、作家から『文学の宝』を得ている。近代詩人たちの生んだ遺産を守ることが残された私の使命ではないか、この詩集はそうした思いもあり書いた。詩を書き始めた少年時代から憧れていた丸山先生のお名前を冠した文学賞を、先生の故郷の豊橋市からいただけ、夢のようであり、最高の喜びです」とコメントした。
 丸山薫賞は、昭和詩壇を代表する詩人の1人で、市ゆかりの丸山薫の業績を顕彰するため、没後20年の1994(平成6)年に制定された。
(飯塚雪)

 豊橋市は12日、優れた現代詩集に贈る「第24回丸山薫賞」(市主催)に東京都の井川博年さん(76)の詩集「夢去りぬ」(思潮社)が決まったと発表した。贈呈式は10月20日、ホテルアソシア豊橋で開かれる。
 今回は全国から188冊(前回227冊)の推薦・応募があり、詩人ら5人が選考した。
 選考委員で詩人の菊田守さんは、選考理由を「長い詩歴をもつ井川さんの生きた人生をさりげなく書いているように見えるが、詩の魅力をたっぷりと詩集の中に盛り込んでいる」としている。
 井川さんは30代から建築設備設計事務所を経営。22歳で詩集を刊行して、以後、7冊出した。「そして、船は行く」で第2回山本健吉文学賞、「幸福」では第44回藤村記念歴程賞などを受けた。
 「夢去りぬ」(123㌻)では、古い手法で昭和・平成の時代風俗を書き切った。
 受賞について「丸山薫先生を含めた多くの詩人、作家から『文学の宝』を得ている。近代詩人たちの生んだ遺産を守ることが残された私の使命ではないか、この詩集はそうした思いもあり書いた。詩を書き始めた少年時代から憧れていた丸山先生のお名前を冠した文学賞を、先生の故郷の豊橋市からいただけ、夢のようであり、最高の喜びです」とコメントした。
 丸山薫賞は、昭和詩壇を代表する詩人の1人で、市ゆかりの丸山薫の業績を顕彰するため、没後20年の1994(平成6)年に制定された。
(飯塚雪)

著者の井川博年さん
著者の井川博年さん
詩集「夢去りぬ」(豊橋市提供)
詩集「夢去りぬ」(豊橋市提供)

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

 PR

PR