とよはし女性フォーラムが中学生作文表彰と発表会

　豊橋市の市民活動グループ「とよはし女性フォーラム」（鈴木真理子会長）が同市内の中学生から募った作文「中学生の主張－未来への伝言」の表彰式と発表会が７日、豊橋公園内の三の丸会館で開かれた。身近な問題や豊橋のまちづくり、自分の将来などに関する意見がつづられ、受賞者が発表した。
　グループは、女性のレベルアップに向けた市民活動を実施し、昨年、活動を始めて約20年を迎えた。昨年は市制施行１１０周年の節目も重なり、小学生から高校生を対象に将来などを描く絵画を募集。今年は市内の中学生から作文を募った。「次代を担う中学生の考えを知ってもらいたいし、私たちも知りたい」とメンバーら。
　５３０（ごみゼロ）運動発祥の豊橋でのごみ減量の実践方法や、まちの活性化、盛んな農業、自分の将来などに関する７６８点の作文が寄せられ、加藤正俊前教育長を審査委員長に受賞作品を選考。会員の浅井洋子さんは「どうしたらよいか、何をしたらいいいか具体性のある作品を重視しました」と講評した。
　市長賞の１人、東部中１年の土谷大輝さんは、身近で起きたいじめの問題に向き合い「親に言えなかったのは、いじめられていることを知られたくなくなかったそうです。いじめは絶対にいけないこと。自ら命も絶ってはいけない」と訴えた。
　教育委員会賞の１人、東部中１年の厚東新也さんは、交通の便に優れ、輸入車日本一の三河港など豊橋の長所と交通死亡事故が多い短所を指摘。「田舎で人口も減り始めた豊橋。都市化するには大企業を誘致し、働く人が住むようにする。良いことはこのまま続け、悪いことは直していきましょう」と考えを述べた。
　表彰式に出席した山西正泰教育長は「中学生の目線で提言しており、今後もこの感性を伸ばしてください」と期待を寄せた。
　土谷さん、厚東さん以外の主な受賞者は次の皆さん。
　市長賞＝松井花野（青陵２）金田雅子（石巻３）▽教育委員会賞＝大河美鈴（東陽１）伊藤萌夏（吉田方２）伊藤秀能（東陽２）出町風歌（高豊３）伊藤なつ（東部３）▽審査委員長賞＝大石綾音（南稜２）▽とよはし女性フォーラム賞＝大林彩都（吉田方１）峠本大地（中部２）太田未来（豊城３）
（中村晋也）