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4日に豊橋で吉田文楽公演

定期公演に向け、吉田さん㊨の指導を受ける会員ら=豊橋市内で
定期公演に向け、吉田さん㊨の指導を受ける会員ら=豊橋市内で

 豊橋市の吉田文楽保存会(鈴木省二会長)の第27回定期公演が4日午後1時半から、豊橋市民文化会館で開かれる。会員らは、人形浄瑠璃文楽座(大阪)の人形遣い吉田勘彌さん(62)から指導を受け、人形の衣装を修復したり、足遣いなどを学だりして本番に備えている。
 同保存会は、飽海人形浄瑠璃(同市無形文化財)を保存、継承する。定期公演に向け、穂の国とよはし芸術劇場で8月に開かれた公演に出演し、事前の人形遣い体験でも講師を務めた吉田さんを10月下旬に迎えた。
 人形1体は3人の人形遣いで構成。上演する「壺坂霊験記 澤市内の段」で使うメインの人形を見た吉田さんは、衣装を修復したほか、立ち膝姿の操り方も助言。小道具を使いながら教え、立ち膝を稽古した会員らは「今までよりきれい。大収穫」と喜んだ。
 公演の幕開けとなる「寿式三番叟」で使う人形も、その場で吉田さんが衣装を修復。1体4㌔もある重い人形の扱い方も指導した。足遣いも「膝を出す感覚で手首を使う」などと説明し、会員らは「これで見違えるようになる」と繊細な動きを生み出すこつをつかんだ。
 吉田さんは「保存、継承してくれてありがたい。少しでもお手伝いができれば」と話し、「廃れずに残ったのは、いつの時代の人にも感動した部分があったから。太夫の語り、三味線、人形でなる文楽は、さまざまな面白さが集まっているので、誰が見てもどこかにひかれると思います」と多くの人の鑑賞を期待する。
 定期公演は入場無料。
(中村晋也)

 豊橋市の吉田文楽保存会(鈴木省二会長)の第27回定期公演が4日午後1時半から、豊橋市民文化会館で開かれる。会員らは、人形浄瑠璃文楽座(大阪)の人形遣い吉田勘彌さん(62)から指導を受け、人形の衣装を修復したり、足遣いなどを学だりして本番に備えている。
 同保存会は、飽海人形浄瑠璃(同市無形文化財)を保存、継承する。定期公演に向け、穂の国とよはし芸術劇場で8月に開かれた公演に出演し、事前の人形遣い体験でも講師を務めた吉田さんを10月下旬に迎えた。
 人形1体は3人の人形遣いで構成。上演する「壺坂霊験記 澤市内の段」で使うメインの人形を見た吉田さんは、衣装を修復したほか、立ち膝姿の操り方も助言。小道具を使いながら教え、立ち膝を稽古した会員らは「今までよりきれい。大収穫」と喜んだ。
 公演の幕開けとなる「寿式三番叟」で使う人形も、その場で吉田さんが衣装を修復。1体4㌔もある重い人形の扱い方も指導した。足遣いも「膝を出す感覚で手首を使う」などと説明し、会員らは「これで見違えるようになる」と繊細な動きを生み出すこつをつかんだ。
 吉田さんは「保存、継承してくれてありがたい。少しでもお手伝いができれば」と話し、「廃れずに残ったのは、いつの時代の人にも感動した部分があったから。太夫の語り、三味線、人形でなる文楽は、さまざまな面白さが集まっているので、誰が見てもどこかにひかれると思います」と多くの人の鑑賞を期待する。
 定期公演は入場無料。
(中村晋也)

定期公演に向け、吉田さん㊨の指導を受ける会員ら=豊橋市内で
定期公演に向け、吉田さん㊨の指導を受ける会員ら=豊橋市内で

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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