名鉄西尾・蒲郡線応援へ駅前コンサート

　名鉄西尾・蒲郡線の乗降客を増やそうと蒲郡市ジュニア吹奏楽団の生徒たちが５日、市内の４駅前で応援コンサートを行った。団員は電車に乗って各駅を訪れて地元の中学校吹奏楽部員たちと共演し、住民らに音色を響かせた。
　蒲郡と西尾の両市内を結ぶ同路線は車体の色から「赤い電車」と親しまれているが、乗降客数の減少により、存続が危ぶまれている。市内の中学生らでつくる同楽団は６年前から年に１度、蒲郡市内にある「蒲郡」「三河鹿島」「形原」「西浦」の駅前でコンサートを開催している。
　この日は総勢１５０人が演奏に参加。うち団員68人は蒲郡駅から西浦駅まで電車に乗車して演奏した。
　三河鹿島駅前では同楽団と塩津中学校吹奏楽部員84人が参加して「線路はつづくよどこまでも」や「テキーラ」などを次々と演奏。演奏中、駅に４度電車が到着すると住民たちは車両を入れて演奏風景を撮影した。
（安藤聡）