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豊橋の高洲町自治会が津波避難ビルで訓練

津波避難ビルの屋上に避難した住民ら=豊橋三商の総合ビルで
津波避難ビルの屋上に避難した住民ら=豊橋三商の総合ビルで

 津波や浸水被害の恐れがある豊橋市西部、高洲町自治会が26日、市が一時避難施設として指定している津波避難ビルに上る避難訓練を初めて実施した。住民らが自主的に参加し、階段で屋上に向かった。
 同町は、三河湾と豊川(とよがわ)河口部に近く、南海トラフ地震では津波、堤防決壊による被害が懸念される。
 民間などの建物が津波避難ビルとして指定されているが、これまで住民が上る機会はなく、万が一に備え「とるべき行動を身につけておこくことが大事」(山口多喜男自治会長)と、自治会が同ビルへの避難訓練を行った。
 この日使ったのは、機械工具の商社・豊橋三商の4階建て「総合ビル」。避難を呼び掛ける放送を受け、住民らは総合ビルを訪れ、階段で5階にあたる屋上へと上がった。
 約120人が参加し、住民らは「初めて上った」「急だった」などと話し、ビルの高さ、階段などを確認していた。
 山口会長は「経験してこそ分かることがある」と言い、東日本大震災を教訓に「地震や津波はいつくるか分からないが、常にとるべき行動を想像し、身につけてほしい」と話した。
 訓練後、役員らは「ビルの名称(総合ビル)が放送されたが、住民には分かりにくい名称」「子どものいる世帯の参加が少なかった」など課題も話し合った。
 訓練では、非常食の試食、食べ比べもあり、住民らは食料品の備えについても意識を高めた。
(中村晋也)

 津波や浸水被害の恐れがある豊橋市西部、高洲町自治会が26日、市が一時避難施設として指定している津波避難ビルに上る避難訓練を初めて実施した。住民らが自主的に参加し、階段で屋上に向かった。
 同町は、三河湾と豊川(とよがわ)河口部に近く、南海トラフ地震では津波、堤防決壊による被害が懸念される。
 民間などの建物が津波避難ビルとして指定されているが、これまで住民が上る機会はなく、万が一に備え「とるべき行動を身につけておこくことが大事」(山口多喜男自治会長)と、自治会が同ビルへの避難訓練を行った。
 この日使ったのは、機械工具の商社・豊橋三商の4階建て「総合ビル」。避難を呼び掛ける放送を受け、住民らは総合ビルを訪れ、階段で5階にあたる屋上へと上がった。
 約120人が参加し、住民らは「初めて上った」「急だった」などと話し、ビルの高さ、階段などを確認していた。
 山口会長は「経験してこそ分かることがある」と言い、東日本大震災を教訓に「地震や津波はいつくるか分からないが、常にとるべき行動を想像し、身につけてほしい」と話した。
 訓練後、役員らは「ビルの名称(総合ビル)が放送されたが、住民には分かりにくい名称」「子どものいる世帯の参加が少なかった」など課題も話し合った。
 訓練では、非常食の試食、食べ比べもあり、住民らは食料品の備えについても意識を高めた。
(中村晋也)

津波避難ビルの屋上に避難した住民ら=豊橋三商の総合ビルで
津波避難ビルの屋上に避難した住民ら=豊橋三商の総合ビルで

カテゴリー:社会・経済

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