相次ぐ死亡事故

豊橋市が交通事故多発警報発令

　交通死亡事故が相次いだことを受け、豊橋市は５日、「交通事故多発警報」を今年度初めて発令した。期間は14日まで。
　市内では７月31日午前、対向車線にはみ出した軽乗用車がミキサー車と正面衝突して男性(39)が死亡。今月２日未明には、脇道から出てきた原付バイクに乗る新聞配達員男性(79)が大型トラックにはねられ亡くなった。共に見通しがいい嵩山町の国道３６２号で発生。また、７月４、10の両日にも２人の男性が単独事故で死亡するなど、今年はすでに７人(前年同期比１人減)が亡くなっている。
　警報は１週間のうちに３件以上の死亡事故が発生した場合に発令するが、事故が相次いだことを受け、緊急性が高いとして佐原光一市長が認めた。
　５日、豊橋駅東口ペデストリアンデッキでは、市や豊橋署、安全協会豊橋支部などから約30人が集まり、「緊急事態」と書かれたチラシや反射材など約３００セットを配布、市民らに注意を促した。
　豊橋署交通課は、４日昼にも国道23号で男性(72)が体調不良が原因とみられる追突事故を起こし、重体となっているとして、「暑さによる体力の低下や体調不良からドライバーの注意力が散漫になりがち。体調を整え、気を引き締めて安全運転を徹底してほしい」と呼び掛けている。発令期間中、同署は取り締まりを強化する。
(飯塚雪)