豊橋市社協がボランティア入門冊子作成

　住み慣れた地域でボランティア活動を始めてみませんか-。豊橋市社会福祉協議会は、「地域包括ケア」を推進する取り組みの一環として、冊子「まずは体験！入門！身近な施設でボランティア」を作成、３月１日から配布を開始する。ボランティアの受け入れ可能な市内の福祉施設を掲載したもので、高齢者・障害者・児童福祉施設を横断的にまとめた情報の冊子化は同協議会では初の試みで、他地域でもあまり類を見ないという。
　自らの暮らしを豊かにするボランティア活動のきっかけとして、また、地域にどんな施設があるのか知ってもらう手段として冊子を発行。同協議会窓口に寄せられる「どうしたらボランティアができるのか教えて」との声に応えた形でもある。
　冊子には、事前に市内２８０の事業所に声をかけ、体験受け入れが可能と確認できた１４０カ所を、通いやすい地域が一目で分かるよう校区順に掲載。住所や電話番号、具体的な活動内容、受け入れ可能な曜日や時間、人数を掲載。巻頭には初心者に向け、活動を行う手順や主な活動内容、体験時の注意事項、施設・事業所の種別なども掲載している。
　「ぜひ手にとり、施設を知るきっかけにしてほしいし、ボランティアにも挑戦してもらえたら」と同協議会ボランティアセンターの平松由衣さん。ボランティア活動が、学生が進路を考える一助や、高齢者らの充実した余暇の活用につながれば-と期待を寄せる。
　冊子はＡ４判、23㌻で５１０部作成。３月１日から市総合福祉センター「あいトピア」、八町・つつじが丘・大清水の各地域福祉センター、校区・地区市民館に配布し、新年度からはインターネットでもデータが閲覧できるよう準備を進めている。問い合わせは同協議会ボランティアセンター（０５３２・52・１１１１）へ。
（田中博子）