東三河の喫茶店13店舗が「エールモーニング」

　豊橋の「モーニング文化」を盛り上げるため、東三河の喫茶店13店舗が「エールモーニング」を10月末まで展開している。
　福島出身の作曲家古関裕而さんと豊橋出身の妻金子さんをモデルにしたＮＨＫ連続テレビ小説「エール」の応援。「『エール』で豊橋を盛り上げる会」の一員である豊橋商工会議所青年部が、放送直後から「エール飯」の実現を計画。豊橋発祥説のある「モーニングサービス」も一緒に盛り上げるため、東三河外食産業振興会内「東三河モーニング街道研究会」の協力で実現した。会員店のうち豊橋９店舗、豊川、蒲郡、新城、田原各１店舗が手を上げ、６月下旬から始めた。
　「エールモーニング」は、ドラマ「エール」のロゴにちなんだ３色（赤、黄、青または緑）の配色を取り入れるか、ドラマ内で出てきたメニューや食材を使って、ドラマの世界観やイメージに寄せたセットを提供する。
　例えば、卵の黄、ケチャップの赤、キュウリの緑でエールカラーを再現した「たまごサンド」や、目玉焼きとサラダ、トマトで３色をそろえたモーニング。ドラマに登場した「菜飯」「みそだれ」「ミルクセーキ」「キャベツの炒め物」を取り入れた店。地元産食材をふんだんに使い、皿の上で音符を表現したメニューなど、店ごとに工夫がこらされている。従来のメニューを活用した店から、新たに開発した店までさまざまだ。
　「ファンからは『ドラマに関係したモーニングだと思えば楽しい。いろいろな店を回ってみたい』との声も届いています」と豊橋観光コンベンション協会。「朝からドラマの世界とモーニング文化、両方を楽しんでもらえたら」とＰＲする。
【田中博子】