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成章高でベトナム医療支援語る服部さん

ベトナムでの医療支援の経験を語る服部さん=成章高校で
ベトナムでの医療支援の経験を語る服部さん=成章高校で

 ベトナムで医療支援活動に励む眼科医で、京都府立医科大学特任教授の服部匡志さんらが9月30日、田原市の県立成章高校で開かれたキャリア教育講演会で活動の様子を紹介した。設備やスタッフなど医療体制の実態や自身の仕事に対する情熱などを語り、次代を担う高校生に自身の歩んだ道に残る轍(わだち)を示した。
 同校のキャリア教育授業の一環。地元の田原ロータリークラブ(鈴木雅会長)が創立60周年事業で企画した。元豊橋市民病院歯科口腔外科部長で、愛知学院大学講師の山本忠さんも現地での口唇口蓋(こうがい)裂治療の支援活動について講演した。
 服部さんは2002年から、日本との往復生活をしながら現地で診療と医師への技術指導に携わる。2万人を失明の危機から救い、「神の手」と称されるほか、ひげをたくわえた風貌で「ベトナムの赤ひげ先生」の異名もとる。
 「3カ月限り」の約束で初訪問し、あまりの惨状に「一生かけるべき仕事。運命だと思った」と活動を始めるきっかけを語った。
 医療事情の悪さから、思い通りにならないことも多く、手術室でほかの医師と口論の末に現場を飛び出してしまったエピソードも紹介。「すぐに患者の顔が思い浮かび、戻って頭を下げ手術に加わった」などと挫折体験も披露した。
 講演後、生徒から次の目標を聞かれると「近隣の最貧国でもあるミャンマーやラオスにも活動範囲を広げたい」と意欲をみせた。
【加藤広宣】

 ベトナムで医療支援活動に励む眼科医で、京都府立医科大学特任教授の服部匡志さんらが9月30日、田原市の県立成章高校で開かれたキャリア教育講演会で活動の様子を紹介した。設備やスタッフなど医療体制の実態や自身の仕事に対する情熱などを語り、次代を担う高校生に自身の歩んだ道に残る轍(わだち)を示した。
 同校のキャリア教育授業の一環。地元の田原ロータリークラブ(鈴木雅会長)が創立60周年事業で企画した。元豊橋市民病院歯科口腔外科部長で、愛知学院大学講師の山本忠さんも現地での口唇口蓋(こうがい)裂治療の支援活動について講演した。
 服部さんは2002年から、日本との往復生活をしながら現地で診療と医師への技術指導に携わる。2万人を失明の危機から救い、「神の手」と称されるほか、ひげをたくわえた風貌で「ベトナムの赤ひげ先生」の異名もとる。
 「3カ月限り」の約束で初訪問し、あまりの惨状に「一生かけるべき仕事。運命だと思った」と活動を始めるきっかけを語った。
 医療事情の悪さから、思い通りにならないことも多く、手術室でほかの医師と口論の末に現場を飛び出してしまったエピソードも紹介。「すぐに患者の顔が思い浮かび、戻って頭を下げ手術に加わった」などと挫折体験も披露した。
 講演後、生徒から次の目標を聞かれると「近隣の最貧国でもあるミャンマーやラオスにも活動範囲を広げたい」と意欲をみせた。
【加藤広宣】

ベトナムでの医療支援の経験を語る服部さん=成章高校で
ベトナムでの医療支援の経験を語る服部さん=成章高校で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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