コロナ新規陽性者 県内164人、豊橋は21人

　県は29日、新たに１６４人の新型コロナウイルス陽性者を確認したと発表した。再感染１人を含む。２００人を下回るのは４日ぶり。緊急事態宣言の期限（２月７日）まで10日を切ったが、大村秀章知事は「入院状況が63％、重症者も50％超。もう少し減らないと解除は容易ではない」などと見通しを示した。
　管轄保健所別内訳は、県管轄が59人（再感染１人）、名古屋市が52人、豊橋市が21人、岡崎市が８人、豊田市が24人。豊橋市は10代女性１、20代女性１、30代男性１、30代女性１、40代男性１、40代女性３、50代男性１、50代女性１、60代男性２、60代女性１、70代男性１、70代女性１、80代男性１、80代女性３、90代女性２。このうち、５人がクラスター（感染者集団）が発生している高齢者施設の関係者。15人が濃厚接触者か知人が陽性となり自発的に検査を受けた。中等症は２人で入院を予定している。
　一方、28日に陽性と発表された２４４人の地域別内訳は、東三河は豊橋市の40人のほかに、豊川市が10代男性１、20代女性１、40代男性１▽蒲郡市が40代女性１、60代女性１、80代女性１▽新城市が50代女性１。３市計７人のうち、濃厚接触者は５人だった。
　年代別内訳は、80代が37人、20代が34人、40代が29人など。高齢者施設などでの陽性者が増えている。70代以上の割合は30・７％と高かった。
　７日間の平均値でみる県の指標によると、28日現在の新規陽性者は２０８・８人（厳重警戒）、入院患者は７３３・０人、重症者は63・３人（危険）、新規陽性者のうちの高齢者は51・０人（危険）となっている。
　昨年10月21日から１月28日までの第３波の陽性者は１万７８４５人となった。70代以上の割合は16・６％、感染経路不明者は42・９％。
　この期間の重症、中等症の患者の割合は11・０％とやや高くなった。死者は９人増えて３８８人となった。
　28日現在の入院は７１８人、入院調整は18人、施設入所は２４９人、自宅療養は１５１９人。
【山田一晶】