三菱自動車の完成車輸出 三河湾蒲郡地区で250万台

　三河湾蒲郡地区で、三菱自動車の完成自動車の輸出が２５０万台となった。９日、蒲郡市は蒲郡ふ頭11号岸壁で三菱自と日本郵船に対し感謝状を贈った。
　１９７７年、岡崎市橋目町に、三菱自動車岡崎工場が新設された。78年から、大きな船が寄港できる蒲郡港からの輸出を開始。岡崎工場で生産する「ギャラン」などを北米を中心とした市場に向けて送り出した。89年には50万台を達成、95年に１００万台に到達した。
　その後は一時的に台数が減るなどしたが、岡崎工場でＳＵＶ（スポーツ多目的車）の「アウトランダー」の生産が始まったのを機に、再び台数が増加していった。２００８年には１５０万台、15年に２００万台となり、今月５日に２５０万台を達成した。
　感謝状は長年、港湾振興と市内経済の発展に多大な貢献したことが理由。式は三菱自岡崎製作所の西山能弘所長、日本郵船名古屋支店の笹田祐典支店長、鈴木寿明市長が出席した。
　式の最中もアウトランダーとクロスオーバーＳＵＶ「エクリプスクロス」が船に搬入されていた。
　西山所長は「蒲郡港は重要な拠点と認識しています」とあいさつ。鈴木市長は「港の発展につなげていきます」と話した。
【林大二朗】