今月末の営業終了に伴い豊橋の名豊ビルで家族向けイベント

　約半世紀にわたり親しまれてきた豊橋市駅前大通２の名豊ビルで15、16の両日、今月末の営業終了に伴う「ファミリーイベント」が開かれ、若い家族連れらでにぎわった。
　サーラグループ（豊橋市）が「名豊ビル50年の感謝『まち・記憶・みらい』」と題して行う謝恩イベントの一環。20、30歳代の家族連れらに足を運んでもらい、名豊ビルを知ってもらおうと企画した。
　両日で延べ約５００人が参加。７・８階には、スタンプラリー、クラフトワークやママ向けにヘッドスパなどが体験できるお楽しみブースが並んだ。
　16日には、長野県飯田市で毎年８月に開催される「いいだ人形劇フェスタ」が出張開催。多目的ホールに特設劇場を設置し、音楽的道化師「ましゅ＆Ｋｅｉ」と劇団ふたご座の２グループがパフォーマンスを披露した。
　５階のイベントホールは落書きスペースとして開放。子どもたちは、筆や大きなデッキブラシを使い絵の具で壁に似顔絵を書いたり、手形を付けたりした。大人たちは「サンキュー」「名豊ビル大好きでした」などと別れを惜しんだ。
　名豊ビルは市街地再開発事業で取り壊され、新たなビルに生まれ変わる。
（飯塚雪）