子どもらの力作並ぶ MOA美術館豊橋児童作品展

　豊橋市内の小学生の絵画や書を展示する「第32回ＭＯＡ美術館豊橋児童作品展」が16日、市の「こども未来館ここにこ」企画展示室で始まった。展示は21日までで、最終日表彰式を予定する。
　実行委員会主催、東愛知新聞社など後援。次代を担う子どもたちが絵画や書写を通して豊かな心を育てることを目的に開いている。今年は市内44校から絵画１０９４点、書写９４０点が寄せられ、優秀作品が選ばれた。
　このうち会場には豊橋市長賞、東愛知新聞社賞など入賞作品81点を掲示している。合わせて、過去の優秀作品やＭＯＡ美術館の紹介、10月に市内の商家「駒屋」で実施した巡回展の際の写真なども展示した。
　来場者は伸び伸びと表現したカラフルな絵や勢いのある書を見て回っていた。中には孫の作品を前に記念撮影する家族の姿もあった。
　豊橋市長賞の絵画の部は河合葵士さん（松葉２）の作品が、書写の部は浅野心瑚光さん（栄５）の作品に決まった。東愛知新聞社賞の絵画の部は、山北伊織さん（福岡６）の「象」が選ばれた。自分の一番好きな動物を色をたくさん使って背景にもこだわりながら描いた。書写の部は浅野貴嗣さん（栄３）の「力走」。格好良く走るアスリートの姿を見て、自分もそうなりたいと願って書いた。
　「新型コロナウイルス禍でいつもより少し作品数は少ないが、どれも一生懸命取り組んだ力作ばかり。皆さん感心して見ています」と担当者らは話す。【田中博子】
　豊橋市長賞、東愛知新聞社賞以外の金賞以上の入賞者は次の皆さん。（敬称略）
　【絵画の部】豊橋市教育委員会賞＝平良惟（津田５）▽中日新聞社賞＝塗木颯太（高根４）▽ティーズ賞＝小倉颯泰（高師１）
　金賞＝小林実咲（岩田１）、川後雅空（細谷２）、芳村文太郎（松葉２）、辻本朗悠（東田３）、青柳結斗（磯辺３）、加持侑起（大清水４）、菅沼朔陽（下条５）、星野充希（福岡６）
　【書写の部】▽豊橋市教育委員会賞＝青葉健太朗（向山６）▽中日新聞社賞＝谷野紬（つつじが丘５）▽ティーズ賞＝藤井健聖（松葉４）
　金賞＝杉山直哉（植田１）、本田結衣（同２）、山本瑚々（鷹丘５）、中泉柚乃（高師５）、村松希子（岩西６）、中野沙耶（大清水６）