連合愛知豊橋地協「メーデー&ファミリーの集い」

　連合愛知豊橋地域協議会の「第88回メーデー＆ファミリーの集い」が23日、豊橋総合動植物公園で行われ、豊橋市内などの労働組合から家族を含む約４５００人が参加した。長時間労働の撲滅などに向け、全力で取り組むメーデー宣言を採択した。
　メーデーは、米国の労働者が団結し、８時間労働制を要求して立ち上がったことを起源とし、働く者の権利獲得のため団結と連帯の力を示す日となっている。
　この日の豊橋地協メーデーは、佐原光一市長らを来賓に迎え、「長時間労働の撲滅、ディーセント・ワークの実現　今こそ　底上げ、底支え、格差是正の実現を！」をスローガンに実施された。
　鈴木康夫実行委員会委員長は「政府も働き方改革を唱えるなど、長時間労働是正への機運が高まっている。労使一体となり、長時間労働による過労死を発生しない社会をつくらなければならない」と訴えた。また、東日本大震災、熊本地震を踏まえ「自らの防災減災対策、復興支援に全力で取り組む」と述べた。
　メーデー宣言では、ワークライフバランス（仕事と生活の両立）をはじめ、長時間労働の是正、同一労働・同一賃金の実効性を確保するため、世論喚起などの取り組みを強化するとし、メーデースローガンに向かって「誰もが安心して働き続けられる社会」を目指して取り組むことを示した。
　最後に参加者全員で力強く「ガンバロー」を三唱し、団結した。
　メーデー式典のほか、大道芸人らのショーや、被災地支援物品、テレビなどが当たる福引大会もあり、大勢の家族連れらが会場に集まった。

　連合愛知三河東地域協議会のメーデーも23日、豊川市内で行われ、同市や新城市などの労組から組合員らが参加した。
（中村晋也）