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豊橋で6、7日 三河市民オペラ「イル・トロヴァトーレ」

吟遊詩人役の城さん(中央)が、テノール最高音で歌う「見よ、恐ろしい炎を」のリハーサル場面=ライフポートとよはしで
吟遊詩人役の城さん(中央)が、テノール最高音で歌う「見よ、恐ろしい炎を」のリハーサル場面=ライフポートとよはしで

 三河市民オペラ制作委員会(鈴木伊能勢代表)が6、7日のいずれも午後2時からアイプラザ豊橋で、4年ぶりとなるオペラ公演「イル・トロヴァトーレ」を上演する。ことしも日本屈指のオペラ歌手18人が、オーディションを経て豊橋に集結した。先月29日からは、約80人の市民合唱団も交え、いよいよリハーサル練習に突入。迫真の演技と熱唱の連続で、出演者たちからも思わず拍手が起きるなど、完成度の高さをうかがわせた。
 地方都市から本格的なオペラ芸術を発信する、全国でも珍しいプロジェクトの4作目。前回は“オペラ作品のヒマラヤ”と評される、プッチーニ作曲「トゥーランドット」に挑戦し、2日とも満員の盛況ぶり。熱狂的な拍手とスタンディングオベーションが起こる大成功を収めた。「イル・トロヴァトーレ」はベルディの作品で、中世スペインを舞台にした親子の復讐を中心に描く。トゥーランドット以上に難しいともいわれる。
 「クオリティーが高くなった。これだけのことをやれるパワーは、全国的にも珍しい。そのパワーを見てほしい」と語るのは、演出家の髙岸未来朝さん。前回に次ぐ2度目の演出担当。市民合唱団に対し「1人ひとりが歯車ではなく、それぞれ全く違うキャラクターを演じるプロのようであれ、と指導してきました」と振り返る。「豊橋の名物になるのが夢。その可能性は秘めています」。
 市民合唱団でジプシーの長老役を演じる桜丘学園理事長・満田稔さんは、「地域活性化に役立ちたい」と、今回4度目のフル出場。「盛り上がりがいい。男声合唱が多いので、迫力ある舞台が楽しめます」と、来場を呼び掛ける。
 主役・吟遊詩人マンリーコ役を演じる城宏憲さん(テノール)は、リハーサル後「自分の持っている実力以上のものが引き出されている感じです」と、興奮冷めやらぬ様子で話した。「市民の熱気も後押しして、すごい勢いです。ビッグ・ウェーブが豊橋に押し寄せています」。
 セントラル愛知交響楽団の演奏で、国内外でオペラ指揮者として活躍中の園田隆一郎氏がタクトを振る。本番ではソリストたちが全員入れ替わり、6日と7日、それぞれ味わいの異なった2つのステージが楽しめる。チケット(SS席1万3000円~C席4000円)にはまだ若干余裕があり、関係者は「2日とも満席の計2800人に」と、期待をかけている。
(藤田彰彦)

 三河市民オペラ制作委員会(鈴木伊能勢代表)が6、7日のいずれも午後2時からアイプラザ豊橋で、4年ぶりとなるオペラ公演「イル・トロヴァトーレ」を上演する。ことしも日本屈指のオペラ歌手18人が、オーディションを経て豊橋に集結した。先月29日からは、約80人の市民合唱団も交え、いよいよリハーサル練習に突入。迫真の演技と熱唱の連続で、出演者たちからも思わず拍手が起きるなど、完成度の高さをうかがわせた。
 地方都市から本格的なオペラ芸術を発信する、全国でも珍しいプロジェクトの4作目。前回は“オペラ作品のヒマラヤ”と評される、プッチーニ作曲「トゥーランドット」に挑戦し、2日とも満員の盛況ぶり。熱狂的な拍手とスタンディングオベーションが起こる大成功を収めた。「イル・トロヴァトーレ」はベルディの作品で、中世スペインを舞台にした親子の復讐を中心に描く。トゥーランドット以上に難しいともいわれる。
 「クオリティーが高くなった。これだけのことをやれるパワーは、全国的にも珍しい。そのパワーを見てほしい」と語るのは、演出家の髙岸未来朝さん。前回に次ぐ2度目の演出担当。市民合唱団に対し「1人ひとりが歯車ではなく、それぞれ全く違うキャラクターを演じるプロのようであれ、と指導してきました」と振り返る。「豊橋の名物になるのが夢。その可能性は秘めています」。
 市民合唱団でジプシーの長老役を演じる桜丘学園理事長・満田稔さんは、「地域活性化に役立ちたい」と、今回4度目のフル出場。「盛り上がりがいい。男声合唱が多いので、迫力ある舞台が楽しめます」と、来場を呼び掛ける。
 主役・吟遊詩人マンリーコ役を演じる城宏憲さん(テノール)は、リハーサル後「自分の持っている実力以上のものが引き出されている感じです」と、興奮冷めやらぬ様子で話した。「市民の熱気も後押しして、すごい勢いです。ビッグ・ウェーブが豊橋に押し寄せています」。
 セントラル愛知交響楽団の演奏で、国内外でオペラ指揮者として活躍中の園田隆一郎氏がタクトを振る。本番ではソリストたちが全員入れ替わり、6日と7日、それぞれ味わいの異なった2つのステージが楽しめる。チケット(SS席1万3000円~C席4000円)にはまだ若干余裕があり、関係者は「2日とも満席の計2800人に」と、期待をかけている。
(藤田彰彦)

吟遊詩人役の城さん(中央)が、テノール最高音で歌う「見よ、恐ろしい炎を」のリハーサル場面=ライフポートとよはしで
吟遊詩人役の城さん(中央)が、テノール最高音で歌う「見よ、恐ろしい炎を」のリハーサル場面=ライフポートとよはしで

カテゴリー:芸能・文化 / イベント

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