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「豊根の大トチノキ」県天然記念物指定へ

県指定天然記念物に指定される「豊根の大トチノキ」
県指定天然記念物に指定される「豊根の大トチノキ」
木造東照大権現座像
木造東照大権現座像

 県文化財保護審議会(会長・西澤泰彦名古屋大学大学院教授)は、豊根村富山字大沼の「豊根の大トチノキ」を県文化財の天然記念物に、岡崎市鴨田町字広元の大樹寺が所有する「木造東照大権現(徳川家康)座像」を県の有形文化財(彫刻)に新規指定するよう答申した。
 また、天然記念物に指定されていた安城市榎前町の「榎前のクロガネモチ」の指定を解除することも併せて答申した。
 29日付の県公報で県指定文化財の新規指定予備指定解除を告示する。
 「豊根の大トチノキ」は古河機械金属の所有。古くからこの地にある古樹で、樹高32・5㍍、根回り15・3㍍、胸高直径7・4㍍。豊根村に生育するトチノキでは最大で、国内でも有数の巨木という。2008年に村の天然記念物に指定されている。
 トチノキは建材や家具、日曜雑器などに多く用いられてきた。また、種子にはタンパク質が豊富に含まれ、縄文時代から食用にされてきたがそのままでは食べられず、あく抜きが必要となる。凶作の際の重要な食料として重視されてきた。この地域ではトチ餅などの形で食用とされており、この地域の人々の暮らしと密接に関係していることなどから今回の指定につながった。
 「木造東照大権現座像」は座高47・0㌢。作られた年代は書かれていないが、寺に残る古文書2通から江戸時代前期の1647(正保4)年4月と推定。当代一流の七条仏師「大仏師左京法橋康以(さきょうほうきょうこうい)」が手掛けたとみられている。
(後藤康之)

 県文化財保護審議会(会長・西澤泰彦名古屋大学大学院教授)は、豊根村富山字大沼の「豊根の大トチノキ」を県文化財の天然記念物に、岡崎市鴨田町字広元の大樹寺が所有する「木造東照大権現(徳川家康)座像」を県の有形文化財(彫刻)に新規指定するよう答申した。
 また、天然記念物に指定されていた安城市榎前町の「榎前のクロガネモチ」の指定を解除することも併せて答申した。
 29日付の県公報で県指定文化財の新規指定予備指定解除を告示する。
 「豊根の大トチノキ」は古河機械金属の所有。古くからこの地にある古樹で、樹高32・5㍍、根回り15・3㍍、胸高直径7・4㍍。豊根村に生育するトチノキでは最大で、国内でも有数の巨木という。2008年に村の天然記念物に指定されている。
 トチノキは建材や家具、日曜雑器などに多く用いられてきた。また、種子にはタンパク質が豊富に含まれ、縄文時代から食用にされてきたがそのままでは食べられず、あく抜きが必要となる。凶作の際の重要な食料として重視されてきた。この地域ではトチ餅などの形で食用とされており、この地域の人々の暮らしと密接に関係していることなどから今回の指定につながった。
 「木造東照大権現座像」は座高47・0㌢。作られた年代は書かれていないが、寺に残る古文書2通から江戸時代前期の1647(正保4)年4月と推定。当代一流の七条仏師「大仏師左京法橋康以(さきょうほうきょうこうい)」が手掛けたとみられている。
(後藤康之)

県指定天然記念物に指定される「豊根の大トチノキ」
県指定天然記念物に指定される「豊根の大トチノキ」
木造東照大権現座像
木造東照大権現座像

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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