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元設楽町長の横山さん自伝出版

職員から町長まで半世紀の自伝を発刊した横山さん=設楽町で
職員から町長まで半世紀の自伝を発刊した横山さん=設楽町で

 元設楽町長の横山光明さん(72)が、自伝「私が歩んだ奉職五十年」を自費出版した。1971年5月の役場入庁から町長を退任した2021年10月22日までの約半世紀をまとめた。128㍉×188㍉、159㌻。
 水道担当を20年務め、2002年から設楽ダム対策室長などダム建設関連事業を担った。05年11月から助役、副町長を経て09年10月の町長選で初当選。3期12年務めた。職員時代を含めると30年はダム事業を担当した。
 町職員としての業務▽設楽ダム事業との関わりの始まり▽町村合併による新設楽町の誕生▽新設楽町長に就任▽ダム建設に伴う地域整備の取り組み-の5章からなっている。
 思い出に残る出来事として挙げるのは町長選への出馬要請を受けたことだ。09年、不出馬を表明した加藤和年町長からだった。一度は断ったが「これからの設楽町のことを考えれば、君の立場で決断をするときが今だということ、真剣に考えてほしい」と言葉を受けた。「副町長である私までもがこの責任を果たすことができないとなれば、町民を裏切ることになると考えた」と考え直し、出馬を決意したとつづる。
 当選後、民主党政権の方針で国内のダム事業が再検証の対象となった。役場で当選証書を受けた直後に国土交通相だった前原誠司氏を訪ねた。「大臣室があるエレベーターの扉が開くと、そこのフロアにはテレビカメラが多数待ち構えており、取材攻勢に遭いました。大変困惑しました」とある。
 昨年10月に退任、その翌月から半年かけて書き上げた。「水道事業担当から始まり、町民の意見集約、関係機関との同意に奔走した。私はそういう運命かもしれない」と振り返った。
 設楽ダム建設事業は、5月17日にあった中部地方整備局の「ダム事業費等監理委員会」で、工期の8年延長と事業費を800億円増額し総額3200億円とする方針が示された。「完成時期が延びるのはやむを得ないが、生活再建にかかわる付け替え道路の整備は従来どおりに進めてほしい」と述べた。「完成時は80代半ばになるが、町民たちと一緒に見届けるのは私の使命と思っています」と語った。
 500部印刷し、希望者に配る。問い合わせは横山さん(090・4796・0736)へ。
【安藤聡】

 元設楽町長の横山光明さん(72)が、自伝「私が歩んだ奉職五十年」を自費出版した。1971年5月の役場入庁から町長を退任した2021年10月22日までの約半世紀をまとめた。128㍉×188㍉、159㌻。
 水道担当を20年務め、2002年から設楽ダム対策室長などダム建設関連事業を担った。05年11月から助役、副町長を経て09年10月の町長選で初当選。3期12年務めた。職員時代を含めると30年はダム事業を担当した。
 町職員としての業務▽設楽ダム事業との関わりの始まり▽町村合併による新設楽町の誕生▽新設楽町長に就任▽ダム建設に伴う地域整備の取り組み-の5章からなっている。
 思い出に残る出来事として挙げるのは町長選への出馬要請を受けたことだ。09年、不出馬を表明した加藤和年町長からだった。一度は断ったが「これからの設楽町のことを考えれば、君の立場で決断をするときが今だということ、真剣に考えてほしい」と言葉を受けた。「副町長である私までもがこの責任を果たすことができないとなれば、町民を裏切ることになると考えた」と考え直し、出馬を決意したとつづる。
 当選後、民主党政権の方針で国内のダム事業が再検証の対象となった。役場で当選証書を受けた直後に国土交通相だった前原誠司氏を訪ねた。「大臣室があるエレベーターの扉が開くと、そこのフロアにはテレビカメラが多数待ち構えており、取材攻勢に遭いました。大変困惑しました」とある。
 昨年10月に退任、その翌月から半年かけて書き上げた。「水道事業担当から始まり、町民の意見集約、関係機関との同意に奔走した。私はそういう運命かもしれない」と振り返った。
 設楽ダム建設事業は、5月17日にあった中部地方整備局の「ダム事業費等監理委員会」で、工期の8年延長と事業費を800億円増額し総額3200億円とする方針が示された。「完成時期が延びるのはやむを得ないが、生活再建にかかわる付け替え道路の整備は従来どおりに進めてほしい」と述べた。「完成時は80代半ばになるが、町民たちと一緒に見届けるのは私の使命と思っています」と語った。
 500部印刷し、希望者に配る。問い合わせは横山さん(090・4796・0736)へ。
【安藤聡】

職員から町長まで半世紀の自伝を発刊した横山さん=設楽町で
職員から町長まで半世紀の自伝を発刊した横山さん=設楽町で

カテゴリー:社会・経済

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