大人のためのBBQ体験講座

　豊橋市は、大人のためのバーベキュー（ＢＢＱ）体験講座を伊古部町の野外教育センターで開いた。屋外で楽しむ際にごみを持ち帰るなどマナーを身に着けてもらおうと初めて企画した。
　市の遠州灘沿岸ではここ数年にバーベキューコンロやキャンプ用品が捨てられていることが増えており、海岸清掃に取り組む市民グループが回収するという。市農地整備課によると、レジャー客が遊んだ後で火の始末をせずに立ち去ったとみられる。２０２０年５月にはボヤがあった。
　講座は市生涯学習課が企画。７月30日にあった。東愛知スマートバーベキュー協会が協力した。協会メンバーで海岸清掃を続ける水野和也さんは「片付けをせずに、そのまま放置されているのは毎シーズン見られる」と参加した15人に説明したほか、「近くに建物があれば延焼して大惨事になりかねない」と話した。
　協会の近田耕嗣会長は肉などを焼く際にはやけどしないよう耐熱グローブを着けて安全対策をするよう指導。また「炭はステンレスの缶などに密閉すると酸素がなくなって消える。その後に持ち帰り、燃やせるごみとして出してください」と教えた。さらに「バーベキューをした場所は、『来た時よりも美しく』を心掛けてほしい」と呼び掛けた。
　水野さんは沿岸部がバーベキュー禁止の地域があるため、市外から来て楽しむ傾向があるとし、「マナーを知ってもらい、守って楽しむ人を増やしていきたい」と話した。
【安藤聡】