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「渥美半島の昭和」を出版

(左から)三竹さん、小川さん、藤城さん
(左から)三竹さん、小川さん、藤城さん

田原の昭和20年代生まれ43人の手記まとめる

 「渥美半島の昭和を記す会」は、田原市の昭和20年代生まれ43人が小学生の頃の思い出や体験をつづった手記をまとめた本「渥美半島の昭和-57編の手記から蘇る30年代-」を出版した。シンプリブックス刊、B5判80㌻、税込み880円。
 同市で教員を務めていた小川悟さん、三竹清一さん、藤城信幸さんが中心になって企画。戦後復興期を終え、高度経済成長期に向かっていく1955~65年を、当時小学生だったメンバーが手記という形で思い思いに振り返っている。
 遊びや食生活、学校生活、親の仕事の手伝い、記念行事やイベント、子どもらしいいたずらや失敗談など内容はさまざまで、当時の流行や時代の変化がうかがえる。今では考えられないような体罰やルールもあり、昭和時代をよく知る手がかりとなっている。
 発起人でもある藤城さんは、戦前から復興期にかけての記録は多いが、復興期が終わってすぐの記録はあまり見ないとして「あと10年もすれば当事者がいなくなる。昭和の原風景として、今のうちに文章に残しておきたかった」と話す。
 「すぐに情報を共有できる今とは違い、生活圏がとても狭かった」と三竹さん。「同世代の人が同じ頃に何をやっていたか、改めて知る切っ掛けになり、新鮮な気持ちになった」と取り組みへの思いを語った。
 小川さんも手記を書く上で、「毎日が変わっていた。教えられたわけでもなく、未来への展望に高揚感があった」と振り返る。「同世代の人には懐かしんでもらい、若い世代の人には、こういう時代があって今があるということを知ってもらえたら」と話した。
 豊橋と田原の豊川堂や精文館、田原市福江町の原甚書店で取り扱っている。問い合わせは「渥美半島の昭和を記す会」(090・6073・6030)へ。
【岸侑輝】

田原の昭和20年代生まれ43人の手記まとめる

 「渥美半島の昭和を記す会」は、田原市の昭和20年代生まれ43人が小学生の頃の思い出や体験をつづった手記をまとめた本「渥美半島の昭和-57編の手記から蘇る30年代-」を出版した。シンプリブックス刊、B5判80㌻、税込み880円。
 同市で教員を務めていた小川悟さん、三竹清一さん、藤城信幸さんが中心になって企画。戦後復興期を終え、高度経済成長期に向かっていく1955~65年を、当時小学生だったメンバーが手記という形で思い思いに振り返っている。
 遊びや食生活、学校生活、親の仕事の手伝い、記念行事やイベント、子どもらしいいたずらや失敗談など内容はさまざまで、当時の流行や時代の変化がうかがえる。今では考えられないような体罰やルールもあり、昭和時代をよく知る手がかりとなっている。
 発起人でもある藤城さんは、戦前から復興期にかけての記録は多いが、復興期が終わってすぐの記録はあまり見ないとして「あと10年もすれば当事者がいなくなる。昭和の原風景として、今のうちに文章に残しておきたかった」と話す。
 「すぐに情報を共有できる今とは違い、生活圏がとても狭かった」と三竹さん。「同世代の人が同じ頃に何をやっていたか、改めて知る切っ掛けになり、新鮮な気持ちになった」と取り組みへの思いを語った。
 小川さんも手記を書く上で、「毎日が変わっていた。教えられたわけでもなく、未来への展望に高揚感があった」と振り返る。「同世代の人には懐かしんでもらい、若い世代の人には、こういう時代があって今があるということを知ってもらえたら」と話した。
 豊橋と田原の豊川堂や精文館、田原市福江町の原甚書店で取り扱っている。問い合わせは「渥美半島の昭和を記す会」(090・6073・6030)へ。
【岸侑輝】

(左から)三竹さん、小川さん、藤城さん
(左から)三竹さん、小川さん、藤城さん

カテゴリー:社会・経済

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