豊橋羽田中オーケストラ部と豊城中の人形浄瑠璃部が県教育文化奨励賞を報告

　名古屋市で20日にあった「県教育文化奨励賞」の表彰式で、知事表彰を受けた豊橋市立羽田中学校オーケストラ部と教育委員会表彰の同豊城中学校人形浄瑠璃部員らが25日、市役所で山西正泰教育長に受賞の喜びを伝えた。
　羽田中オーケストラ部は「第10回日本合奏コンクール」アンサンブル部門中学校の部で１位の文部科学大臣賞、同グランドコンテストでも金賞に選ばれた。
　部長の沖野花音さんと滝野光依さんは「支えてくれた周囲の人に感謝したい。秋の全日本コンクール出場と入賞が次の目標。部が築いた伝統を後輩たちに引き継いでいきたい」と意気込んだ。
　豊城中の人形浄瑠璃部は２００６年創部。市無形民俗文化財「吉田文楽」の保存と継承の一端を担う。「東三河地区の小中学生による伝統芸能フェスティバル」などの発表を通じた普及活動が認められた。
　副部長の佐々木晶さんと加藤花奈さん、渡会葵子さんは「３人で人形を扱うので呼吸を合わせるのが難しい。上演後の拍手が励み。今年は１年生が10人も入部した。ここから伝統芸能をつないでいけたら」と喜んだ。
　山西教育長は「長年の実績で知られる羽田中オーケストラ、伝統芸能の継承と普及という新たな挑戦を続ける豊城中。２校同時に選ばれたことは喜ばしい」とたたえた。【加藤広宣】