豊橋文化賞と奨励賞決まる

　豊橋文化振興財団は、芸術や文化振興に功績のあった市民をたたえる「豊橋文化賞」に長唄と三味線の杵屋勝奈栄さん（86）＝旭本町、「文化奨励賞」にピアニストの野畑さおりさん（53）＝弥生町＝を選んだ。向山大池町の市民文化会館で24日開く「豊橋文化祭」の開会式典で表彰する。
　豊橋文化賞は学術や芸術など文化全般の振興に尽くした市民に贈る。
　杵屋さんは１９７４年に長唄団体「勝奈栄会」を結成。半世紀にわたる活動で長唄と三味線の技芸伝承と魅力発信に努めた。長唄協会の役員も長く務め、地域で邦楽文化の普及発展に指導的な役割を果たした。
　奨励賞の野畑さんは演奏技術や高い芸術性を持ち、性豊かで誠実な演奏スタイルで共演者の信頼も厚い。コンテスト審査員や文化団体役員なども務め、音楽文化発展への貢献が認められた。私立桜丘高校の音楽科主任も務める。
　表彰式は午後２時からの豊橋文化祭開会式典の席上で開く。併せて「地域文化振興活動功労賞」や「郷土文芸作品」の優秀出品者も表彰。
　このほか、市内在住の作曲家でオーケストラやＣＭ曲なども手掛ける鈴木直己さんの「のぞいてみよう！作曲家のお仕事」と題した記念講演会もある。入場無料、整理券を市役所や市民文化会館などで配布中。問い合わせは財団（０５３２・39・５２１１）へ。
【加藤広宣】