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豊橋でで国島さんの追悼展

初期から近作まで並ぶ国島さんの作品展=いずれも「ギャラリーサンセリテ」で
初期から近作まで並ぶ国島さんの作品展=いずれも「ギャラリーサンセリテ」で
展示作品の一部
展示作品の一部
在りし日の国島さん(昨年5月、サンセリテでの個展で)
在りし日の国島さん(昨年5月、サンセリテでの個展で)

 岡崎市を拠点に国際的に活躍、今年3月に84歳で死去した芸術家の国島征二さんの作品展が、豊橋市向山大池町の「ギャラリーサンセリテ」で開かれている。23歳から83歳までの作品が並び、作風の変遷が分かる内容となっている。27日まで。
 国島さんは1937年、名古屋生まれ。国内外で個展、グループ展への出品を重ねたほか、サンフランシスコ国際空港中央ターミナル、ロサンゼルス日本領事館、タイ国立美術館など各地の公共彫刻も手掛けている。豊橋では県立豊丘高校にオブジェがある。昨年5月、同ギャラリーで16年ぶりに新作個展を開催、今年は過去の活動も分かる内容で個展を約束し、計画を進めていたが急な逝去で追悼展のような形になった。
 1960年から昨年までに制作した84作品を展示。幾何学模様や石など表現したドローイング作品をはじめ、アルミ合金と石、ブロンズを組み合わせたモダンな彫刻作品などが並ぶほか、60年代から意識していたという「アップサイクル(リサイクル=再循環=とは異なる、元の製品より価値の高いものを生み出す)」の一環でもある、シリーズ作「Wrapped Memory(ラップドメモリー)」も多数並べた。
 「Wrapped Memory」は、自らの思い出の品を組み合わせた半立体作品。鉛筆やメガネ、木枝や文庫本、チラシなど、使用済みの品や身の回りの素材を紐でしばって樹脂で固め、印象的な色彩でフレームに収めている。いずれの作品も作家の年齢や時代を感じさせない、感性豊かな作品ばかりだ。
 「初期の貴重な作品もアトリエからお借りし,
作風の流れが分かり、新鮮な発見ができるように展示した。国島征二という真のアーティストを知ってほしい。年代を経てもブレのない作品をぜひ見てもらいたい」と同ギャラリーの野尻眞理子さんは話す。
【田中博子】

 岡崎市を拠点に国際的に活躍、今年3月に84歳で死去した芸術家の国島征二さんの作品展が、豊橋市向山大池町の「ギャラリーサンセリテ」で開かれている。23歳から83歳までの作品が並び、作風の変遷が分かる内容となっている。27日まで。
 国島さんは1937年、名古屋生まれ。国内外で個展、グループ展への出品を重ねたほか、サンフランシスコ国際空港中央ターミナル、ロサンゼルス日本領事館、タイ国立美術館など各地の公共彫刻も手掛けている。豊橋では県立豊丘高校にオブジェがある。昨年5月、同ギャラリーで16年ぶりに新作個展を開催、今年は過去の活動も分かる内容で個展を約束し、計画を進めていたが急な逝去で追悼展のような形になった。
 1960年から昨年までに制作した84作品を展示。幾何学模様や石など表現したドローイング作品をはじめ、アルミ合金と石、ブロンズを組み合わせたモダンな彫刻作品などが並ぶほか、60年代から意識していたという「アップサイクル(リサイクル=再循環=とは異なる、元の製品より価値の高いものを生み出す)」の一環でもある、シリーズ作「Wrapped Memory(ラップドメモリー)」も多数並べた。
 「Wrapped Memory」は、自らの思い出の品を組み合わせた半立体作品。鉛筆やメガネ、木枝や文庫本、チラシなど、使用済みの品や身の回りの素材を紐でしばって樹脂で固め、印象的な色彩でフレームに収めている。いずれの作品も作家の年齢や時代を感じさせない、感性豊かな作品ばかりだ。
 「初期の貴重な作品もアトリエからお借りし,
作風の流れが分かり、新鮮な発見ができるように展示した。国島征二という真のアーティストを知ってほしい。年代を経てもブレのない作品をぜひ見てもらいたい」と同ギャラリーの野尻眞理子さんは話す。
【田中博子】

初期から近作まで並ぶ国島さんの作品展=いずれも「ギャラリーサンセリテ」で
初期から近作まで並ぶ国島さんの作品展=いずれも「ギャラリーサンセリテ」で
展示作品の一部
展示作品の一部
在りし日の国島さん(昨年5月、サンセリテでの個展で)
在りし日の国島さん(昨年5月、サンセリテでの個展で)

カテゴリー:社会・経済

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