豊丘高で60周年記念式典

　県立豊丘高校の60周年記念式典が１日、同校体育館で開かれた。全校生徒や同窓会、ＰＴＡ役員らが出席し、節目を盛大に祝った。
　同窓会会長で60周年記念事業実行委員長の坂本雅弘さん（13回生）が「校舎とグラウンドしかない学校からのスタートでしたが、体育館、プールなどの施設が徐々に充実していきました。校訓の自主、創造、敬愛、連帯、健康、安全に加え、絆、夢をキーワードにして、文武両道の学校をますます発展させてください」とあいさつ。
　丸﨑恵子校長は「在校生や教職員は毎年入れ替わりますが、校風や伝統は受け継がれます。地域の発展に貢献できる人材の育成に寄与する学校であり続けるよう努めていきます」と述べた。生徒会長の藤原麻瑚さんが「60周年の節目に立ち会うことができうれしい。地域の皆さんとともに豊丘を盛り上げていきたい」と誓った。
　このあと、５回生でとよはしまちなかスロータウン映画祭実行委員会会長の佐々木順一郎さんが「夢は終わらない～自分流ＳＤＧｓのすすめ」を演題に講演。「小さくてもよいので目標を持ち、それを達成し続けてください。そのためには、常に学び、プラスの発想をして、チャレンジしていくことが重要です。ＳＤＧｓのように続けてください」と生徒たちに呼びかけた。
　周年事業では、体育館の緞帳（どんちょう）の修復、正門横の桜の植え替えをした。また制服をジェンダーレス対応にし、男子用は詰襟からブレザーに、女子用はスラックスでも似合うデザインになる。来年４月の新１年生から切り替わる。
　同校は１９６３年に開校し、これまでに約２万２０００人の卒業生を送り出した。
【竹下貴信】