12日に豊川の「寺そば萩山慈恩寺」開店
3年がかりの改修終え、玄子・前大将の深津さん
そばの名店「玄子(くろこ)」(豊川市野口町)の前大将、深津弘さん(76)が同市萩町の「慈恩寺」の改修を終えた。12日、新しい店がオープンする。名前は「寺そば萩山慈恩寺」。人生最後のそば店を「日本一にしたい」と張り切っている。
市立萩小学校の裏手にある寺で、縁あって借りられることに。約30年間無住で荒れていたため、知人の大工に依頼し、自らも手伝いながら3年がかりで修繕した。
オープンにあたり、そばつゆにこだわった。寺で店を開くので「精進つゆ」を出そうと試行錯誤を重ねた。カツオなどの魚介を使わず、昆布などすべて植物性由来の素材で作り上げた。これが絶品。6日の試食会では、「そばのおいしさを引き立てる」と全員が太鼓判を押した。
そばは手打ち。のど越しが良い。もりそば、かけそばの2種のみを出す。トッピングで、天ぷら、とろろなどを用意する。
そばを食べるのは本堂だ。古民家のような雰囲気で、太い丸太など屋根組が見える。遊び心もあり、トイレの手洗いの蛇口は、やかんの形になっている。本物のやかんのように傾けると、水が出る仕組みだ。
妻一子さん(73)が、深津さんの夢を応援し、店を切り盛りする。「店に立つのは久しぶりですが、頑張ります」。深津さんは「徹底的にこだわったそばを皆さんに味わってもらいたい。地域の活性化につながれば」と話す。
平日のみ営業。午前11時~午後3時(そばがなくなり次第終了)。問い合わせは、寺そば萩山慈恩寺(0533・88・3880)へ。
【竹下貴信】
3年がかりの改修終え、玄子・前大将の深津さん
そばの名店「玄子(くろこ)」(豊川市野口町)の前大将、深津弘さん(76)が同市萩町の「慈恩寺」の改修を終えた。12日、新しい店がオープンする。名前は「寺そば萩山慈恩寺」。人生最後のそば店を「日本一にしたい」と張り切っている。
市立萩小学校の裏手にある寺で、縁あって借りられることに。約30年間無住で荒れていたため、知人の大工に依頼し、自らも手伝いながら3年がかりで修繕した。
オープンにあたり、そばつゆにこだわった。寺で店を開くので「精進つゆ」を出そうと試行錯誤を重ねた。カツオなどの魚介を使わず、昆布などすべて植物性由来の素材で作り上げた。これが絶品。6日の試食会では、「そばのおいしさを引き立てる」と全員が太鼓判を押した。
そばは手打ち。のど越しが良い。もりそば、かけそばの2種のみを出す。トッピングで、天ぷら、とろろなどを用意する。
そばを食べるのは本堂だ。古民家のような雰囲気で、太い丸太など屋根組が見える。遊び心もあり、トイレの手洗いの蛇口は、やかんの形になっている。本物のやかんのように傾けると、水が出る仕組みだ。
妻一子さん(73)が、深津さんの夢を応援し、店を切り盛りする。「店に立つのは久しぶりですが、頑張ります」。深津さんは「徹底的にこだわったそばを皆さんに味わってもらいたい。地域の活性化につながれば」と話す。
平日のみ営業。午前11時~午後3時(そばがなくなり次第終了)。問い合わせは、寺そば萩山慈恩寺(0533・88・3880)へ。
【竹下貴信】