「まちなか図書館」が国際的なデザイン賞を三つ受賞

　昨年11月にオープンした豊橋市駅前大通２の「まちなか図書館」が、国際的なインテリアに関する三つの賞を受賞した。多くの人が訪れる豊橋の新たなにぎわいの空間が、世界からも高い評価を得たことになる。
　一つ目はＩＩＤＡ（国際インテリアデザイン協会）の「アジア　インテリアデザイン賞」。米国を中心に世界33の支部がネットワークでつながっており、プロフェッショナルな連帯と教育を目指している協会が、アジア圏を対象にして審査する。優れたインテリアデザインを通した人々の暮らしの向上を目的としている。今年は香港、シンガポール、中国、日本から13の建築物が受賞した。国内ではまちなか図書館が唯一の選出となり、公共施設部門で最優秀賞を受賞した。
　二つ目はＡＩＡ（アメリカ建築家協会）日本支部のデザイン賞。最も優れた取り組み、革新的な考え方、優れたデザインに対して贈られる。公共施設では唯一まちなか図書館が選出され、インテリア建築部門で最優秀賞を受賞した。
　三つ目は業界で著名な米国の老舗デザイン誌「インテリア・デザイン・マガジン」が主催するデザイン賞で、図書館部門で入賞した。年に一度「ベストプロジェクト」「ベストプロダクト」を決める。世界中から応募があり、カテゴリーごとに受賞者が選ばれる。まちなか図書館は、香港や米国の図書館とともに入賞した。
　今回の受賞について、建築設計の専門家で８月にミニチュア模型づくりのワークショップを開いた豊橋技術科学大学の水谷晃啓准教授は「建築、特にインテリアの分野で注目される賞を三つも獲得したことは素晴らしい。質の高いデザインの図書館、公共建築であることが認められた証し」とのコメントを寄せた。
【山田一晶】