豊橋、福島両市がパートナーシティ協定締結へ

ＮＨＫ連続テレビ小説「エール」で絆育む

　豊橋市の浅井由崇市長は５日、福島市と２月９日にパートナーシティ協定を結ぶと発表した。２０２０年のＮＨＫ連続テレビ小説「エール」が縁。締結式の日程は、主人公のモデルとなった古関裕而さん、金子さんの入籍日にちなんだ。
　協定では文化や教育をはじめ産業、防災での連携を図る。両市のまつりなど伝統行事や小中学校の授業を生かした交流も進めたいという。
　締結式は２月９日午後４時から豊橋市役所で。福島市の木幡浩市長のほか、両市の市議会議長や商工会議所会頭らの代表が立ち会う。締結後は市役所１階の市民ホールなどで記念セレモニーを開く。
　両市の交流は裕而さんが福島、金子さんが豊橋の出身だった縁で、ドラマ誘致活動を機に14年から続く。小学生のオンライン交流のほか、今年度から観光まつりなどの相互訪問も始まった。昨年７月には「ふくしま花火大会」で豊橋の手筒花火が、10月には「豊橋まつり」で「福島わらじまつり」の名物「大わらじ」が披露された。
　豊橋市の都市間交流は中国・南通市との友好提携、米・トリード市との姉妹提携がある。パートナーシティは特定分野の交流や連携を目的に、ドイツのヴォルフスブルグ市など海外４都市と交わしており、福島市は国内自治体では初。
【加藤広宣】