文字の大きさ

家康の「金陀美具足」模造品を展示 新城の鳳来山東照宮

「金陀美具足」と神谷さん=鳳来山東照宮で
「金陀美具足」と神谷さん=鳳来山東照宮で

 新城市門谷の鳳来山東照宮で5日、徳川家康が着用したと伝わる金色の甲冑(かっちゅう)「金陀美具足(きんだみぐそく)」の模造品の展示が始まった。8日から放映されるNHK大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、同市出身で豊川市在住の神谷正覚さん(58)が提案し、東照宮の了解を得て実現した。展示は12月末まで。
 金陀美具足は、桶狭間の戦い前に19歳だった家康が身に着けた。金箔などで仕上げられた本物は国の重要文化財に指定され、静岡市の久能山東照宮が所蔵する。
 ほら貝を鳴らす文化を広める「白山龍鳴会」の代表を務める神谷さんは、全国の戦国イベントに参加する。豊川市の財賀寺や新城市の鳳来寺では月1回演奏会を続ける。今回は2年前に購入した具足の展示を「東照権現像」を所蔵する鳳来山東照宮に持ちかけた。
 この日、拝殿で40分かけて甲冑を組み立てた神谷さん。「一番似合う場所に展示してもらいたかった。念願がかないました」と述べた。
 東照宮権禰宜(ごんねぎ)の鈴木敏夫さんは「文化財を所蔵する素晴らしい場所を知ってもらう機会にもなる」と話した。
 近くの鳳来寺は家康の父松平広忠と生母の於大(おだい)の方が子授けを願って訪れたと伝わる。本堂内で於大の方の銅像を展示している。
 奥三河ふるさとガイドの高田孝典さんは「鳳来寺山が長く家康とゆかりのあることを観光客に広めたい」と述べた。
【安藤聡】

 新城市門谷の鳳来山東照宮で5日、徳川家康が着用したと伝わる金色の甲冑(かっちゅう)「金陀美具足(きんだみぐそく)」の模造品の展示が始まった。8日から放映されるNHK大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、同市出身で豊川市在住の神谷正覚さん(58)が提案し、東照宮の了解を得て実現した。展示は12月末まで。
 金陀美具足は、桶狭間の戦い前に19歳だった家康が身に着けた。金箔などで仕上げられた本物は国の重要文化財に指定され、静岡市の久能山東照宮が所蔵する。
 ほら貝を鳴らす文化を広める「白山龍鳴会」の代表を務める神谷さんは、全国の戦国イベントに参加する。豊川市の財賀寺や新城市の鳳来寺では月1回演奏会を続ける。今回は2年前に購入した具足の展示を「東照権現像」を所蔵する鳳来山東照宮に持ちかけた。
 この日、拝殿で40分かけて甲冑を組み立てた神谷さん。「一番似合う場所に展示してもらいたかった。念願がかないました」と述べた。
 東照宮権禰宜(ごんねぎ)の鈴木敏夫さんは「文化財を所蔵する素晴らしい場所を知ってもらう機会にもなる」と話した。
 近くの鳳来寺は家康の父松平広忠と生母の於大(おだい)の方が子授けを願って訪れたと伝わる。本堂内で於大の方の銅像を展示している。
 奥三河ふるさとガイドの高田孝典さんは「鳳来寺山が長く家康とゆかりのあることを観光客に広めたい」と述べた。
【安藤聡】

「金陀美具足」と神谷さん=鳳来山東照宮で
「金陀美具足」と神谷さん=鳳来山東照宮で

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR