設楽ダム建設で伐採の樹木 田口高生徒が活用法を研究
「森の香り楽しむスギ石けん」の販売始まる
県立田口高校生徒が、設楽ダム建設関連で伐採される樹木の有効活用法の研究を続けている。今月16日からは杉の葉から抽出した精油を使った石けん「森の香り楽しむスギ石けん」の販売が始まった。考えたのは4年前の生徒。現在は抽出過程で出る蒸留水の活用法も検討中だ。
設楽森林組合によると、ダム建設事業では水没地域や道路整備により約300㌶を伐採する。ほとんどが杉という。木は材木として流通するものの、葉や枝は用途がなく産業廃棄物として捨てられている。
田口高校は2016年9月から有効活用法を考えてきた。17年度は杉やヒノキの葉を簡易型蒸留機を使って精油を抽出する実験に取り組んだ。精油の濃度を調節して1%分を活用することで香りや泡立ちが良くなることを確かめた。
発売元は森林組合が事務局を務める「東三河森林活用協議会」で、業者との協議の末、今年度の販売にこぎつけた。2400個を作った。
石けんは120㌘で税込み500円。道の駅「したら」(清崎)、「つぐ高原グリーンパーク」(津具)、設楽森林組合(田口)で販売中だ。
加藤天志さん(3年)は「粘り強く精油の配分を考えた先輩たちの努力が分かります。帰宅した時に手洗い用として使っています。優しい香りで家族に好評」と話す。
林業科では他に蒸留水の活用法を研究する。植物栽培の促進剤として効果があるのか調査を続ける。
問い合わせは設楽森林組合(0536・62・0112)へ。
【安藤聡】
「森の香り楽しむスギ石けん」の販売始まる
県立田口高校生徒が、設楽ダム建設関連で伐採される樹木の有効活用法の研究を続けている。今月16日からは杉の葉から抽出した精油を使った石けん「森の香り楽しむスギ石けん」の販売が始まった。考えたのは4年前の生徒。現在は抽出過程で出る蒸留水の活用法も検討中だ。
設楽森林組合によると、ダム建設事業では水没地域や道路整備により約300㌶を伐採する。ほとんどが杉という。木は材木として流通するものの、葉や枝は用途がなく産業廃棄物として捨てられている。
田口高校は2016年9月から有効活用法を考えてきた。17年度は杉やヒノキの葉を簡易型蒸留機を使って精油を抽出する実験に取り組んだ。精油の濃度を調節して1%分を活用することで香りや泡立ちが良くなることを確かめた。
発売元は森林組合が事務局を務める「東三河森林活用協議会」で、業者との協議の末、今年度の販売にこぎつけた。2400個を作った。
石けんは120㌘で税込み500円。道の駅「したら」(清崎)、「つぐ高原グリーンパーク」(津具)、設楽森林組合(田口)で販売中だ。
加藤天志さん(3年)は「粘り強く精油の配分を考えた先輩たちの努力が分かります。帰宅した時に手洗い用として使っています。優しい香りで家族に好評」と話す。
林業科では他に蒸留水の活用法を研究する。植物栽培の促進剤として効果があるのか調査を続ける。
問い合わせは設楽森林組合(0536・62・0112)へ。
【安藤聡】