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南大門の位置を特定 三河国分寺跡の発掘調査

南大門の位置を特定した発掘調査=史跡三河国分寺跡で
南大門の位置を特定した発掘調査=史跡三河国分寺跡で
塔跡の基礎の南端を特定した地層
塔跡の基礎の南端を特定した地層

豊川市教委が29日に現地説明会

 豊川市教育委員会は、国指定史跡の三河国分寺跡の今年度の発掘調査結果を発表した。南大門の東西の幅が分かったほか、塔跡の基礎部分の大きさを確認した。29日午後1時半から現地説明会を開く。
 南大門の東西の幅は12・6㍍あった。調査で門の西端が確認できた。すでに分かっている中心からの距離が6・3㍍。当時の建物は左右対称に建てられていたことから幅を推測した。
 塔跡の基礎部分は、16・8㍍四方だった。すでに北と東西の端の位置が分かっており、南端の位置を特定して広さが確定した。当時の基礎は、土を数㌢敷き詰めて固めることを繰り返し、大きな塔を建てても沈まない地盤を造った。薄く敷き詰めた土の層と、何もしていない土の層がくっきり分かれていた部分が見つかり、南端が分かった。基礎の大きさから塔の高さは約50㍍と推測される。このほか北側出入口の場所などを特定した。
 国分寺は国分尼寺とともに、奈良時代に聖武天皇の指示で全国約60カ所に設置された。同市には現在の八幡町にあった。広さは約3万2400平方㍍。1922年に国の史跡指定を受けた。市では85年から史跡の公有化を進め、発掘調査を続けている。現在は2019年度から5年間かけて発掘調査をしている。これまでに南大門、金堂、講堂、回廊、塔跡などのおおよその位置を特定している。今回は一部で大きさの詳細が確定できた。
 現地説明会は小雨決行、臨時駐車場あり。中止の場合は市ホームページで告知する。
【竹下貴信】

豊川市教委が29日に現地説明会

 豊川市教育委員会は、国指定史跡の三河国分寺跡の今年度の発掘調査結果を発表した。南大門の東西の幅が分かったほか、塔跡の基礎部分の大きさを確認した。29日午後1時半から現地説明会を開く。
 南大門の東西の幅は12・6㍍あった。調査で門の西端が確認できた。すでに分かっている中心からの距離が6・3㍍。当時の建物は左右対称に建てられていたことから幅を推測した。
 塔跡の基礎部分は、16・8㍍四方だった。すでに北と東西の端の位置が分かっており、南端の位置を特定して広さが確定した。当時の基礎は、土を数㌢敷き詰めて固めることを繰り返し、大きな塔を建てても沈まない地盤を造った。薄く敷き詰めた土の層と、何もしていない土の層がくっきり分かれていた部分が見つかり、南端が分かった。基礎の大きさから塔の高さは約50㍍と推測される。このほか北側出入口の場所などを特定した。
 国分寺は国分尼寺とともに、奈良時代に聖武天皇の指示で全国約60カ所に設置された。同市には現在の八幡町にあった。広さは約3万2400平方㍍。1922年に国の史跡指定を受けた。市では85年から史跡の公有化を進め、発掘調査を続けている。現在は2019年度から5年間かけて発掘調査をしている。これまでに南大門、金堂、講堂、回廊、塔跡などのおおよその位置を特定している。今回は一部で大きさの詳細が確定できた。
 現地説明会は小雨決行、臨時駐車場あり。中止の場合は市ホームページで告知する。
【竹下貴信】

南大門の位置を特定した発掘調査=史跡三河国分寺跡で
南大門の位置を特定した発掘調査=史跡三河国分寺跡で
塔跡の基礎の南端を特定した地層
塔跡の基礎の南端を特定した地層

カテゴリー:社会・経済

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