三河港が自動車輸入30年連続で日本一

　名古屋税関豊橋税関支署は24日、２０２２年の三河港の貿易概況（速報）を発表した。自動車輸入額は前年を11・５％上回る７４９５億７５００万円で過去最高を記録した。台数は17万４５２１台と前年比１・０％減だが、ともに30年連続の全国一となった。
　取引額の86％超を占める自動車輸入額は、新型コロナウイルス禍以前の２０１９年に記録した７２６０億９３００万円を上回った。輸入相手国はドイツが２４５５億円で28％を占め、イタリアや米国などが続いた。
　豊橋税関支署は「昨年の記録的な円安や物価高に伴う資材費の高騰によって、台数減ながら金額は増えた」などと説明した。
　一方、自動車輸出額は９・０％増の２兆２８９２億３５００万円、台数は８・３％減って72万８８５５台。名古屋港に次いで２位を保った。
　全品目の実績は、輸出額が２兆５３１０億４７００万円（前年比８・３％増）、輸入額は８６８４億７１００万円（14・４％増）。輸出入を差し引いた収支は１兆６６２５億７６００万円（５・３％増）で、全国でも数少ない黒字だった。
　自動車以外の主な品目と輸出入額は、輸出が鉄鋼（約３８１億円）、その他化学製品（３０６億円）、船舶類（２３３億円）など。輸入は鉄鋼の３４９億円）、航空機類（96億円）、トウモロコシ（70億円）や果実（62億円）が続いた。
【加藤広宣】