ファッションショー「豊橋笑顔美人プロジェクト」

　豊橋をもっとおしゃれな街にしたい。「豊橋笑顔美人」を普及させたい―。そんな思いをかけたビフォーアフター的ファッションショー「豊橋笑顔美人プロジェクト」の構想が立ち上がっている。中核を担うのは、いずれも豊橋出身で「サロンファボリ」代表のイメージコンサルタント加藤恵さんと、「スマイルブーケ」代表の笑顔コミュニケーション講師匹田景子さん。
　加藤さんの仕事は、顧客が持つ「なりたい自分」のイメージを酌み取り、おしゃれの可能性を引き出すことだ。よく受ける相談に「名古屋に行くのに恥ずかしくないおしゃれがしたい」があるという。言い換えれば「豊橋では大丈夫でも、名古屋では恥ずかしい」という意識があるということだ。「おしゃれは気軽で楽しく、自由でポジティブに」と語る加藤さんは、そんな「おしゃれ地域格差」を解消したいと話す。
　匹田さんの仕事は、接客などの対面や、プロフィル写真撮影など、笑顔が輝く場面で魅力を引き立たせる指導だ。「表情一つで伝わるものも変わる」と、ＳＮＳ時代の今だからこそ、１枚の写真に映る笑顔の大切さを語る。一時期はアトピーが原因で、なるべく目立たないよう、ひきこもり生活をしていた匹田さん。久々に人前に出て、できるだけ笑顔を作ったが、その後に夫から「なんで笑わなかったの？」と聞かれたことがある。美人だが、その第一印象は「怖い、冷たそう」。そんな経験をきっかけに笑顔トレーニングを始めた。「笑顔は良好なコミュニケーションをつくるツール。人生をより良くしてくれる」と語る。
　「豊橋笑顔美人プロジェクト」は、青年、シニア、親子など部門別にモデルを募集し、１年かけてその人ができるさまざまな「おしゃれの可能性」をプロデュースし、地元ブティックなどの協力を得てファッションショーとして公開する。「１年前からこんなに変われた！」と、変身していく過程も紹介する。
　６月２日から募集を始め、８月から笑顔トレーニングやスタイル考案など本格的な活動を開始。来年５月にショーを開く予定だ。モデルの部門や要件は検討中だが、期間中にＳＮＳなどを使った自己ＰＲと、プロフィルが公開できる人を募集するという。衣装のリースなどに応じてくれるブティックも探している。
　問い合わせは「ロワイヤルスリール」内の「豊橋笑顔美人プロジェクト事務局」（０５３２・75・０３９０）へ。
【岸侑輝】