愛知銀行の魅力をPR 愛大生が動画制作

　愛知大学の学生が、愛知銀行のＰＲ動画を作った。26日、名古屋市中区栄の本店で、伊藤行記頭取らに10本のショートムービーを披露した。
　両者は２０２０年に「連携・協力に関する協定」を結んでいる。地域、産業、文化、福祉、教育などの分野で相互に協力し、地域社会の発展や協働のまちづくりを推進する内容。今回の動画制作もその一環となる。
　文学部人文社会学科コースメディア芸術専攻の上田謙太郎准教授が指導した。学生は７学部の２～３年生10人で昨年４月に打ち合わせをスタート。９月に初回のワークショップを開き、行員から集めた「愛知銀行あるある」のエピソードを元に、映像の構想を固めていった。
　そして学生が絵コンテを描き、上田准教授と行員にプレゼンテーションをしたうえで撮影を開始。同行本店、豊橋、蒲郡、名古屋駅前の各支店、同大豊橋キャンパスで10～11月の５日間、ロケをした。銀行支店では営業時間終了後の撮影になった。学生は監督としてキャストのせりふや動作にも細かい指示を出した。撮影は上田准教授。
　プロジェクトのコンセプトは「他行にはない愛知銀行のチャームポイントを見つけること」。流された映像は、ギャグタッチのもの、先輩と後輩のやり取り、実際の職場、新型コロナウイルス禍と融資、そしてインタビューとさまざまなスタイルとテーマだった。１本の上映が終わるたび、伊藤頭取らから拍手が起きた。
　その後、３人の学生が代表して着想や撮影時の裏話を発表した。現代中国学部２年の竹内魁伸さんは、片仮名の金融用語をあやつる行員を描いた。覚えたての横文字を使いたがる塾の子どもの姿から思いついたという。文学部２年の上田真綾さんは同行が赤字となったことがないことを、面白おかしく表現した。国際コミュニケーション学部２年のイ・ヘミンさんのテーマは「愛」。「キャストの表情の変化を見てほしい」と話した。
　伊藤頭取は「若い人が作るのだからもっと軽くてコミカルかと思ったら違った。愛知銀行のことをよく勉強してくれていた。世界で一つだけの映像だ」と絶賛した。
　映像は愛知銀行と愛知大学の広報用媒体として活用する予定。
【山田一晶】