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新駅建設を断念 豊橋の期成同盟会が解散へ

同盟会を解散する方向で協議することなどを決めた総会=豊橋市役所で
同盟会を解散する方向で協議することなどを決めた総会=豊橋市役所で

 豊橋市の東海道本線豊橋、二川両駅間に新駅建設を目指し取り組んでいる豊橋新駅建設促進期成同盟会(会長・佐原光一市長)は1日、同市役所で総会を開き、同盟会を解散する方向で協議することなどを盛り込んだ今年度事業計画を承認した。19年余にわたって活動していたが、進ちょくのめどが立たない状況のため、建設を断念する方針を打ち出した。
 昨年度の事業経過報告によると、役員らが今年3月、今後の同盟会の在り方を協議。新駅建設の課題として、既存の公共交通への影響が想定されるほか、事業費が高額の上、経済効果があまり期待できないことが挙げられ、同盟会の活動を整理する時期との認識に至った。
 佐原市長は「事業費を試算すると少なくとも30億円、場合によっては40億円を超える。JR東海の地域を見ると、駅舎建設は地元がほとんど負担。バス路線、渥美線への新駅による影響も課題で、昨年度1年かけて検討してきたが、同盟会活動について一定の結論を出すべきということになった」と述べた。
 今年度は、同盟会を解散する方向で協議するとともに、建設準備積立金(1億7612万4756円)の活用方法を検討。建設予定地周辺の地域の在り方なども考えていく。
 新駅建設予定地は豊橋駅から2・5㌔のつつじが丘校区。市の東部、南部地域の人口が増加し、同盟会は豊橋駅への乗り入れ緩和、交通分散の効果を高めるなどの目的で新駅の建設促進活動を進めていた。
 同盟会は市長や市議会議長、豊橋商工会議所会頭、予定地周辺の校区・町自治会長らでつくり、1998(平成10)年から活動している。
(中村晋也)

 豊橋市の東海道本線豊橋、二川両駅間に新駅建設を目指し取り組んでいる豊橋新駅建設促進期成同盟会(会長・佐原光一市長)は1日、同市役所で総会を開き、同盟会を解散する方向で協議することなどを盛り込んだ今年度事業計画を承認した。19年余にわたって活動していたが、進ちょくのめどが立たない状況のため、建設を断念する方針を打ち出した。
 昨年度の事業経過報告によると、役員らが今年3月、今後の同盟会の在り方を協議。新駅建設の課題として、既存の公共交通への影響が想定されるほか、事業費が高額の上、経済効果があまり期待できないことが挙げられ、同盟会の活動を整理する時期との認識に至った。
 佐原市長は「事業費を試算すると少なくとも30億円、場合によっては40億円を超える。JR東海の地域を見ると、駅舎建設は地元がほとんど負担。バス路線、渥美線への新駅による影響も課題で、昨年度1年かけて検討してきたが、同盟会活動について一定の結論を出すべきということになった」と述べた。
 今年度は、同盟会を解散する方向で協議するとともに、建設準備積立金(1億7612万4756円)の活用方法を検討。建設予定地周辺の地域の在り方なども考えていく。
 新駅建設予定地は豊橋駅から2・5㌔のつつじが丘校区。市の東部、南部地域の人口が増加し、同盟会は豊橋駅への乗り入れ緩和、交通分散の効果を高めるなどの目的で新駅の建設促進活動を進めていた。
 同盟会は市長や市議会議長、豊橋商工会議所会頭、予定地周辺の校区・町自治会長らでつくり、1998(平成10)年から活動している。
(中村晋也)

同盟会を解散する方向で協議することなどを決めた総会=豊橋市役所で
同盟会を解散する方向で協議することなどを決めた総会=豊橋市役所で

カテゴリー:社会・経済

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