蒲郡で「ウツボラ」特別試写会 前田さんらあいさつ

　蒲郡市などで昨春にロケがあった連続ドラマ「ウツボラ」の特別試写会が２月27日夜、市民会館で開かれた。主演の前田敦子さんと共演した北村有起哉さんが舞台あいさつした。
　原作は「同級生」シリーズなどで知られる漫画家中村明日美子さんによるサイコサスペンス。ミステリアスな展開などから、完結後も読者による考察が繰り広げられる人気漫画だ。キャストには前田さんや北村さんをはじめ、藤原季節さんや平祐奈さん、豊川市出身の渡辺いっけいさんらを起用した。
　ストーリーは前田さんが演じる女性「朱」が、謎の死を遂げるところから始まる。ある日、双子の妹を名乗る「桜」が、北村さん演じる作家の溝呂木舜の前に現れる。実は溝呂木は「朱」の小説「ウツボラ」を盗用していた。
　「ウツボラ」の原稿を持つ「桜」は、溝呂木にある提案を持ち掛ける。やがて深い闇へと追い詰められていく。一方で刑事が「朱」の死を追う。怪死事件と一つの小説を巡って、物語が進んでいく。
　蒲郡でのロケは春日山や拾石川などであった。西浦園地では見頃を迎えた桜並木が登場する。西浦パームビーチ、市内の飲食店などでも撮影があった。
　配信元のＷＯＷＯＷが蒲郡で試写会を企画した。この日は鈴木寿明市長をはじめ、県内外から４５０人が鑑賞した。
　前田さんは舞台あいさつで、撮影の合間にスーパー「サンヨネ蒲郡店」で地魚と地元のトマトを買って、楽しんでいたことなどを話した。北村さんは地元の料理を食べたことや土産を買ったことを振り返った。２人は「蒲郡は温かい人が多かった。まちが全面的に協力してくれたから、撮影ができた」と感謝した。
　ドラマは全８話で毎週金曜の午後11時半から動画配信サービス「ＷＯＷＯＷプライム」などで放送。初回は今月24日に無料放送する。
【林大二朗】